発注側が行なう重要ポイントを確認しよう Webサイト制作の依頼で失敗しないコツは?準備や流れ、重要な確認事項を解説

ミニナレ編集部

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  • 公開日

    2023.06.07

  • 更新日

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Webサイト制作の依頼で失敗しないコツは?準備や流れ、重要な確認事項を解説イメージ

自社のWebサイトを新しく作ったり、リニューアルしたりする場面で、どのように制作会社へ依頼すればよいか悩んでいないでしょうか。この記事では、Webサイト制作の依頼で失敗しないためのコツや事前の準備について解説します。読み終わると、自社に合った制作会社の選び方が分かるようになります。

目次

    Webサイト制作を依頼する前の事前準備

    Webサイト制作を外部に依頼する際は、事前の準備が重要です。準備が不足していると、制作会社との間で認識のズレが生じやすくなります。認識のズレは、納期の遅れや予算超過といったトラブルにつながる可能性があります。そのため、社内で基本方針を固めてから依頼することが大事です

    事前の準備をしっかり行うことで、制作会社からより精度の高い提案を受けることができます。自社の課題や要望を整理し、依頼に必要な情報を揃えておくことが求められます。以下に、準備段階で決めておくべき項目を表にまとめました。

    準備項目具体的な内容準備する理由
    目的とターゲット誰に何を伝えたいのか、最終的にどのような行動を促したいのかサイトの方向性をブレさせないため
    予算と納期制作にかけられる費用の限界と、いつまでに公開したいかの期限適切な提案やスケジュールを組むため
    参考デザイン競合他社のサイトや、自社が希望する雰囲気を持つサイトのURL視覚的なイメージを正確に共有するため

    この表の内容を踏まえ、具体的な準備の進め方を順番に確認していきます。

    Webサイトを作る目的とターゲットを明確にする

    Webサイトを制作するにあたり、まずは目的を明確にすることが大切です。目的が曖昧なままだと、どのような情報を掲載すべきか判断が難しくなります。名刺代わりのサイトが欲しいのか、商品の売上を伸ばしたいのかによって、サイトの構成は大きく変わります。

    目的が決まったら、次にターゲットとなる人物像を具体的に設定します。ターゲットが20代の学生なのか、50代の企業経営者なのかによって、デザインの雰囲気や言葉遣いが異なります。目的とターゲットの2つをセットで決めることで、Webサイトの軸が定まります

    予算の上限と希望する納期を社内で決める

    制作会社に依頼する前に、予算の上限を決めておくことも重要です。予算が不明確だと、制作会社はどこまで機能を追加してよいか提案しづらくなります。あらかじめ出せる金額の上限を伝えておくことで、予算内で実現可能な最善のプランを提案してもらいやすくなります

    また、希望する納期についても社内で合意をとっておくことが大事です。新商品の発売日や展示会の日程など、Webサイトを公開しなければならない期限があるはずです。公開希望日から逆算してスケジュールを組むためにも、いつまでに完成させたいのかを明確に伝えてください。

    参考となる競合サイトや好みのデザインを探す

    言葉だけでデザインのイメージを伝えるのはとても難しい作業です。「かっこいい」「親しみやすい」といった表現は、人によって受け取り方が異なります。そのため、事前に参考となるWebサイトをいくつか探しておくことをおすすめします。

    競合他社のWebサイトや、他業種でもデザインの雰囲気が好きなWebサイトのURLを控えておきます。それらを制作会社に見せることで、視覚的なイメージを正確に共有できます。好みのデザインだけでなく、「このようなデザインにはしたくない」という例を伝えることも有効です。

    失敗しないWebサイト制作会社の選び方のコツ

    依頼内容を整理したら、次は実際に制作を依頼する会社を選びます。数多くの制作会社の中から、自社に最適な一社を見つけるのは難しいと感じるかもしれません。費用が安いという理由だけで選んでしまうと、完成したサイトの品質に満足できない可能性があります。

    価格だけでなく、実績や担当者の対応など、総合的な視点で判断することが大事です。複数の会社を比較検討することで、各社の強みや特徴が明確になります。制作会社を選ぶ際の比較ポイントを、以下の表にまとめました。

    比較するポイント確認する内容選定における重要性
    制作実績と得意分野自社と同じ業界や、似たような目的のサイトを作った経験があるか業界特有の事情や専門用語を理解しているかを図るため
    相性やコミュニケーション力質問に対する回答が迅速で分かりやすいか、話を聞いてくれる姿勢があるか担当者との相性を見極め、長期間のプロジェクトを円滑に進めるため
    見積内容の透明性と内訳「一式」ではなく、ディレクション費・デザイン費・スマホ対応などが項目ごとに細かく明示されているか後からの追加請求トラブルを防ぎ、安心して依頼できる会社かを見極めるため
    運用サポート体制公開後の修正対応や、保守管理の費用が明確に示されているか完成後のトラブル対応や継続的な改善を任せるため

    この表の基準を参考にしながら、自社と相性の良い制作会社を見極めていきましょう。

    自社の業界や目的に合った実績があるかを確認する

    制作会社のホームページに掲載されている過去の制作実績を確認することが第一歩です。自社と同じ業界のWebサイトを多く手掛けている会社は、業界の専門用語やターゲット層を理解しています。そのため、一から業界の基礎知識を説明する手間を省くことができます。

    また、デザインのテイストが自社の希望と合っているかも重要なポイントです。実績の一覧を見て、直感的に良いなと感じるデザインが多い会社を選ぶと安心です。実績の裏側にある工夫や、どのような課題を解決したのかを面談時に直接聞いてみるのも良い方法です。

    担当ディレクターとの相性やコミュニケーション力を見極める

    Webサイト制作は、数ヶ月にわたる長期間のプロジェクトになります。そのため、窓口となる担当ディレクターとの相性やコミュニケーションの取りやすさが非常に重要です。専門用語を並べ立てるのではなく、初心者にも分かりやすい言葉で説明してくれる担当者を探してください。

    こちらの話をしっかりと聞き、意図を汲み取ってくれる姿勢があるかも確認します。見積もり前の打ち合わせ段階で、連絡の返信が遅かったり、質問に対する回答が的確でなかったりする場合は注意が必要です。一緒に仕事をしていてストレスを感じないパートナーを選ぶことが、プロジェクト成功の鍵になります。

    見積もり内容の透明性と内訳をチェックする

    Webサイト制作を依頼する際に、必ず確認したいのが見積書の内容です。見積もりの合計金額だけでなく、内訳がどれくらい透明性を持って書かれているかが重要なコツとなります。

    例えば、「Webサイト制作一式」とだけ記載されている場合は注意が必要です。どのような作業にいくらかかっているのかが分からないため、後から追加費用を請求されるリスクがあります。

    優良な制作会社であれば、ディレクション費やデザイン費など、項目ごとに細かく作業費用を提示してくれます。さらに、スマートフォン対応やお問い合わせフォームの設置などが、基本料金に含まれているかも確認しておきましょう。

    不明な項目があれば、遠慮なく担当者に質問をして疑問を解消しておくことが大切です。質問に対して丁寧かつ明確に答えてくれる会社であれば、安心してWebサイト制作を依頼することができます。

    公開後の運用サポートや保守費用の範囲を確認する

    Webサイトは公開して終わりではなく、公開してからが本番です。新しいお知らせの更新や、セキュリティ対策など、継続的な運用保守が必要になります。そのため、公開後のサポート体制や保守費用について、契約前にしっかりと確認しておくことが大切です。

    月額の保守費用に含まれる作業範囲は、制作会社によって異なります。システムのエラー対応だけなのか、文章や画像の差し替えまで無料でやってくれるのかを明確にします。運用フェーズを見据えて、長期的な付き合いができる制作会社を選ぶことをおすすめします。

    Webサイト制作の依頼・発注までの流れ

    Webサイト制作の依頼から発注までの流れは、以下のようになります。

    1. Webサイト制作の目的を明確にする
    2. Webサイト制作依頼を担当するチームを立ち上げる
    3. RFPを作成する
    4. 依頼範囲と予算を明確にする
    5. 制作会社を探して見積もりを依頼
    6. スケジュールを確認する
    7. 見積もりや提案を確認して依頼する会社を選定・発注

    それぞれ、どういうことなのか詳しく解説していきます。

    1.Webサイト制作の目的を明確にする

    Webサイト制作の目的を明確にするまずは、何を目的としてWebサイト制作を依頼しようとしているのかを明確にします。

    • ブランディング
    • SEOによる検索エンジンからの集客
    • コンバージョン重視のLP
    • 採用サイト
    • コーポレートサイト

    上記の通り、Webサイト制作の目的は様々であり、何を目的とするかによってWebサイトのデザインや機能が大きく変わってきます。また、目的によって依頼すべき制作会社も変わってきます。コンバージョン重視のLP作成が目的ならば、LPに特化した制作を行なっている会社を選ぶべきでしょう。

    このように、目的に応じてWebサイトの作りから依頼すべき制作会社まで大きく異なりますので、Webサイト制作依頼の第一段階として、「何を目的としたサイトなのか」を明確にすることは欠かせません。

    2.Webサイト制作依頼を担当するチームを立ち上げる

    Webサイト制作依頼を担当するチームを立ち上げる以下の項目で詳しく解説しますが、Webサイト制作を依頼するまでの流れや、発注が完了した後には様々な工程があり、納品が終わるまである程度長い期間を要することが多いです。その間には、仕様変更や機能追加などが発生することもあり、何かと対応すべき作業があるため、発注側はWebサイト制作依頼を担当する専任のチームを立ち上げておくとよいでしょう。

    Webサイト制作に関する作業や確認について基本的にこのチームがすべて担当し、重要な要件や費用関連のことについては権限を持った人を必ず通す、といった体制を構築しておくと、Webサイト完成までの流れがよりスムーズになるはずです。

    3.RFPを作成する

    RFPを作成する前述の通り、最初の段階で目的やターゲットユーザーを明確にしなければ、統一感のない中途半端なWebサイトになってしまう可能性があります。こうした事態を避けるために、Webサイト制作依頼前には「RFP」を作成しておくようにしましょう。RFPとは「提案依頼書」のことで、発注側が抱えている課題や、Webサイト制作の目的、要望や目標などをまとめた資料です。発注側が作成したRFPをもとに、制作会社が課題解決や目標達成のための提案を行ないます。

    「そんなことは口頭で伝えればよい」と考える方もいらっしゃるかもしれませんが、口頭だけでは伝え漏れや聞き漏らしが発生し、言った・言わないというトラブルへ発展してしまう可能性があります。しかし、口頭での説明と合わせて資料として形にして互いに共有しておけば、認識の齟齬が起こる確率を大幅に減らすことができます。不要なトラブルを避けつつ、思い描いていたようなWebサイトが完成するよう、面倒であっても丁寧にRFPを作成することが重要です。

    4.依頼範囲と予算を明確にする

    依頼範囲と予算を明確にする制作会社へ依頼する前に、どの程度までWebサイト制作を依頼するのか、といった範囲を決めておきましょう。例えば、サーバーやドメインの準備なども含めてすべて一括で依頼するのか、デザインだけ依頼するのか、記事だけ依頼するのか、といったような形です。依頼範囲が多くなればなるほど当然予算も膨らむので、自社で対応できる作業はできる限り自社内のリソースで対応した方がよいでしょう。

    また、事前に決めておいた予算の上限内で、どこまで制作会社に対応してもらえるかを検討しましょう。依頼範囲が広がるほど費用も膨らむため、自社で対応できる作業は極力社内のリソースでまかなうなど、予算と依頼範囲のバランスを調整しておくことが大切です。

    5.制作会社を探して見積もりを依頼

    制作会社を探して見積もりを依頼RFPを作成し、依頼内容や予算も決まったら、次は制作会社選びです。Webサイト制作会社には、それぞれ特色があります。ブランディング重視のサイト制作が得意な会社もあれば、コンバージョンに繋がりやすいLPの制作が得意な会社など、それぞれの制作会社ごとに強みが異なりますので、自社の目的に合った制作会社を選ぶようにしてください。

    なお、制作会社選びの際に重要なのは、1つの会社だけに見積もりを依頼するのではなく、複数の制作会社を候補に挙げて相見積もりを取ることをおすすめします。複数の見積もりや提案の内容を比較検討しなければ、コストパフォーマンスや提案の優劣を判断することができません。

    相見積もりの適切な件数ですが、3~4社ほどがよいでしょう。他社との比較が重要とはいえ、比較対象をあまり増やしすぎても手間がかかってしまいますし、混乱にも繋がってしまいます。制作会社の公式HPで充分な下調べをしてから、気になる数社を厳選して見積もり依頼をするとよいでしょう。

    また、依頼内容が明確でない場合は概算見積もりとなるため、依頼する作業範囲が確定したら再度正式な見積もりを取り、自社と制作会社の作業範囲をしっかり線引きしておくことが重要です。

    なお見積もりの金額は、制作会社からの「提案」があるかどうかによっても変わってきますので、その点も注意しましょう。何も提案がなく、必要最小限の機能しか想定していない見積もりは安いですが、クライアントのニーズを踏まえた提案が盛り込まれた見積もりは当然高くなります。したがって、単純に見積りの金額だけを比較するのではなく、見積もりに提案が含まれているかどうかもご確認ください。

    6.スケジュールを確認する

    スケジュールを確認する見積もりや提案などで制作会社とやりとりしている際に、Webサイト制作のスケジュールについても確認しておくべきです。特に、キャンペーンに合わせた公開目標日があるような場合は、日程的に間に合うかどうかのコンセンサスを得ておかないと、公開日が遅くなってしまったことでせっかくのキャンペーン効果が薄れてしまうという事態も起こりかねません。

    Webサイトの種類や制作予定のページ数によって、スケジュールは大きく変わってきます。例えば、10ページ以上のコーポレートサイト制作ならば3か月ほどかかるのが通常ですが、LPであれば内容によっては最短1か月ほどで納品できることもあります。ただ、これらの期間はあくまで目安であり、依頼内容によってスケジュールが前後するため、納品までのスケジュールについては制作会社にしっかり確認するようにしてください。

    7.見積もりや提案を確認して依頼する会社を選定・発注

    見積もりや提案を確認して依頼する会社を選定・発注各社の見積もりや提案内容を吟味しつつ、担当者ともやりとりを重ねながら、必要であれば「見積もり範囲の確認」や「提案書や提案デザインについてプレゼン」をしてもらい、ベストだと思える1社を選定し、発注します。

    中でも提案内容については特に重視すべきで、自社が抱える課題をどのように解決してくれるのか、目標達成のための施策はあるのか、といったことについて具体的な方法とその効果が盛り込まれている見積もりを用意するような制作会社がおすすめです。提案に関しては、制作会社の力量によって大きく差が出る部分ですので、じっくり吟味するようにしてください。

    また選定の際には、営業担当者の対応についてもしっかり見ておくべきでしょう。

    POINT -ポイント-

    • メールの返信や電話の折り返しが早い
    • コミュニケーションが取りやすい
    • 言っていることに一貫性がある
    • 一つひとつの対応が丁寧

    こういった営業担当者がいる制作会社ならば、社内教育が行き届いており、知識や経験が豊富である可能性が高く、制作物に関してもレベルの高いものが期待できます。逆に上記のようなことができていない担当者であれば、制作を担当する社員たちの質にも不安が残ります。

    制作会社を選ぶ際は、見積もりの金額や提案内容、営業担当者の仕事ぶりなどを総合的に判断することが重要です。

    Webサイト制作の流れ

    ここからは、依頼完了後にどのような流れでWebサイト制作が進むのかといった点について詳しく解説していきます。

    ヒアリング

    ヒアリング       

    まずは制作会社によるヒアリングからスタートします。制作会社は、より質の高い提案ができるように、発注側の要望や抱えている課題などについて詳細な聞き取りを行ないます。発注側としては、この機会に「イメージするWebサイトの構造」・「理想とするデザイン」・「組み込みたい機能」などについて詳しく伝えられるようにしておきましょう。モデルとなる参考サイトなどがあれば、それを提示するのも有効です。

    サイト設計

    サイト設計

    ヒアリングから得られた情報をもとに、制作会社側で全体的なサイト設計を行ないます。具体的な作業としては、「サイトマップ」と「ワイヤーフレーム」を作成していきます。

    サイトマップとは、サイト全体の作りや構造が一目でわかる地図のようなもので、どういったコンテンツがどの階層にあるのか、どういうカテゴリが存在するのかについてわかりやすく伝えるものです。ワイヤーフレームは、記事単位での設計書のようなものであり、ページレイアウトやコンテンツ配置などについてまとめられています。

    ユーザーに配慮した使いやすいサイト設計やナビゲーションは、満足度や利便性が高まるためWebサイトの目的達成を促進し、情報を分析しやすい構造になることで検索エンジン最適化(SEO)にもつながる要素として評価されるためとても重要です。

    原稿や素材の準備

    原稿や素材の準備

    サイトマップやワイヤーフレームといった「Webサイトの骨格」が決まったら、次はWebサイトに掲載する原稿を発注側で用意し、制作会社へ渡します。

    原稿は、自社商品やサービスについての記事であれば自社の人間の方が詳しいことから、できれば自社のリソースで対応した方がよいでしょう。自社内にそのようなリソースがない場合は、費用を追加し、制作会社を通してプロのライターに依頼するという方法も有効です。プロのライターが執筆した原稿であれば、自社商品やサービスの魅力がしっかりと伝わるような文章が期待できます。

    また、文字やテキストの原稿だけでなく以下のような素材の準備も必要となります。

    • 会社ロゴ
    • 写真
    • イラスト
    • 動画
    • 音素材
    • グラフなどの数値資料

    これらについても、自社での対応が難しければ制作会社にある程度は依頼することが可能です。

    サイトデザイン制作

    サイトデザイン制作

    発注側からの原稿を待つ間に、制作会社側では、ワイヤーフレームに沿ってデザインを制作していきます。デザインは、ヒアリングから得られた発注側の要望や、モデルサイトの作りを参考にしながらWebデザイナーによって制作されます。

    デザイン制作については、いきなり完成までもっていくのではなく、段階的に制作していき、都度発注側の確認を取る場合も多いです。途中で発注側のイメージとは違ってきた場合には、再びヒアリングの場を設けて方向性の修正を図りつつ、完成を目指します。なお、デザインに関する大幅な仕様変更が発生した場合は、追加費用がかかることもあるので要注意です。

    デザインの確認は現場の担当者レベルで進行させてしまうとのちにトラブルの元になりますので、あらかじめ決裁権を持っている上司などにしかるべきタイミングで確認・確定させた上で制作会社へ修正依頼するようにしましょう。

    現場の担当者内で進行させてしまうと、決裁権のある人に確認した際に「イメージしていたデザインと違う」などの理由からやり直しになってしまう可能性があります。現場の混乱やスケジュール遅延を招くことになりますので、「担当者レベルで進めない」・「決裁権のある人を明確にし、都度確認しながら進める」ということを社内で共有しておくようにしましょう。

    デザインがFIXしてコーディングに進んでいた場合は、スケジュール遅延だけでなく追加のデザイン費用が発生する懸念もありますので、工程ごとに確認することも重要です。

    サーバーやドメインの準備

    サーバーやドメインの準備

    Webサイトをインターネット上に公開するためには「サーバー」と「ドメイン」が必要になります。簡単に説明すると、サーバーはネット上のWebサイトのデータの保管場所で、ドメインはその住所のようなものです。

    この作業は、発注側・制作側のどちらが担当してもよいのですが、発注側にサーバーやドメイン取得に関する知識がある人材がいるならば発注側で対応して、難しければ制作側へ依頼するとよいでしょう。なお、後々の運用・保守のことを考えて、仮に自社内にリソースがあった場合でも、最初から制作会社に依頼するという方法もあります。

    Webサイト制作中は仮のサーバーで構築を進めて、公開直前に本サーバーに移行させるケースがよくあります。サーバーやドメインの契約や切り替えなどの段取りも事前に打ち合わせておきましょう。

    コーディング

    コーディング

    デザインが完成し、Webサイトを公開するためのサーバーとドメインも用意できたら、いよいよコーディングに入ります。コーディングとは、作成したデザインが実際にWebサイト上で問題なく表示されたり、組み込んだ機能が正常に動作したりするように、フロントエンドエンジニアがHTML/CSSやJavaScriptなどの言語で実装することです。

    この作業は完全に制作側が担当するので、発注側としては特に行なうことはありません。

    動作や表示のテスト

    動作や表示のテスト

    コーディングが完了したら、まずは制作会社のテスト環境で動作や表示のテストを行ないます。問題なく動いたら、発注側でもテスト環境のまま表示確認を行ない、CMSなどの投稿機能がある場合はテスト投稿も試すなどして、想定通りのWebサイトになっているか確認します。

    これらの最終確認の際は、1つのブラウザだけではなく、様々なブラウザを使って確認します。Google Chromeでは問題なく動作したもののSafariやFirefoxでは正常に動かなかった、というようなこともあり得ます。またパソコンだけでなく、スマートフォンやタブレットなどの端末での確認もしておくべきです。

    なお、一度双方での最終確認が完了となってから、意図したものとは違う動作やバグが見つかっても、無償での修正に応じてもらえない場合がありますので、最終確認については慎重にじっくりと行ないましょう。

    サイト公開・納品

    サイト公開・納品

    発注側・制作側の双方でテスト環境での表示や動作を確認した後は、本番環境へファイルをアップロードしてサイトを公開します。ここでも双方で最終確認を行ない、問題なければ納品完了となります。

    運用・保守

    運用・保守

    Webサイトは、公開して終わりではありません。コンテンツ追加や既存コンテンツの更新作業、アクセス解析などの運用作業も必要となります。また、セキュリティ対策、CMSのバージョンアップ、一時的にアクセスが集中した際の負荷分散などといった保守作業も欠かせません。

    Webサイトの規模や用途に応じて、運用・保守作業についても制作会社に委託するかどうかを決めるとよいでしょう。

    契約・発注時に確認すべき重要事項

    制作会社が決まり、いざ発注という段階になっても気を抜いてはいけません。契約時にしっかりと条件を確認しておくことが、Webサイト公開後のトラブルを防ぐコツです。特に、納品物の扱いや公開後の維持費に関する認識のズレは、後悔の大きな原因となります。契約前に必ず確認しておきたい重要項目を、わかりやすく一覧表にまとめました。

    確認すべき重要事項トラブルになりやすいポイント
    サイトの所有権完成したサイトやドメインが自社のものになるか
    納品物の範囲編集可能なデザインデータをもらえるか
    維持費と追加費用保守管理費や更新作業にいくらかかるか
    解約の条件契約期間の縛りや解約時の違約金が存在しないか

    ここからは、表に挙げたそれぞれの項目について、具体的に気をつけるべきポイントを解説していきます。

    サーバー・ドメイン・サイト本体の「所有権」を確認する

    Webサイトを公開するために必須となるのが、サーバーとドメインです。これらを制作会社が代行して取得する場合、名義が誰になっているかを必ず確認してください。

    もし制作会社の名義で登録されてしまうと、所有権が相手側になってしまいます。その結果、将来的に別の会社へリニューアルを依頼したい場合に、ドメインを引き継げないなどの問題が生じます。

    また、制作されたWebサイト本体の著作権や所有権についても同様です。納品後に自社で自由に画像を差し替えたり、文章を修正したりできるかを確認しておきましょう。契約書に「著作権は制作会社に帰属する」とある場合は、改変するたびに相手の許可が必要になることもあります。発注前に、すべての権利が自社に譲渡される契約内容になっているかを、しっかりとチェックすることが非常に重要です。

    デザインデータ(PSD/AI)など「納品物の範囲」を明確にする

    Webサイトが完成した際、何をもって「納品」とするかも重要なポイントです。インターネット上でWebサイトが見られる状態になっただけでは、必ずしも十分とは言えません。後からチラシやパンフレットなどを制作する際に、Webサイトの素材を使いたい場面が出てくるからです。そのため、デザインの元となるデータを受け取れるかどうかを、あらかじめ確認しておきましょう。

    具体的には、Photoshop(PSD)やIllustrator(AI)といった形式のファイルが含まれるかを確認します。制作会社によっては、デザインデータは別料金になったり、一切渡してくれなかったりすることもあります。納品物の範囲が曖昧なまま契約してしまうと、後で高額なデータの買い取り費用を請求されかねません。発注の段階で、納品されるデータの種類をリストアップしてもらうことをおすすめします。

    詳細見積もりによる「最終価格」と「公開後の維持費」を把握する

    Webサイトは制作にかかる初期費用だけでなく、公開後のランニングコストも考慮する必要があります。詳細な見積もりを出してもらい、最終的に支払う価格がいくらになるのかを正確に把握しましょう。初期費用が安く見えても、公開後に月額の保守費用が高額に設定されているケースも少なくありません。維持費の内容には、サーバー代やドメイン代のほか、セキュリティ対策やシステムの更新作業などが含まれます。

    また、テキストの修正や画像の差し替えをお願いした場合の費用も確認しておくと安心です。月額費用の中にどこまでのサポートが含まれているのかを、具体的に聞いておきましょう。予算を立てる際は、制作費だけでなく年間を通じたトータルのコストで比較することが大切です。維持費の内訳を明確にしておくことで、長期的な視点での費用対効果を正しく判断できるようになります。

    契約期間と「途中解約」の条件をチェックしておく

    最後に忘れてはならないのが、契約期間と解約に関する取り決めです。特に、保守管理や更新サポートなどを月額契約で依頼する場合は、必ず期間を確認してください。「最低契約期間が数年単位で設定されていて、すぐに解約できない」といったトラブルも実際に起きています。自社の状況が変わった際に、柔軟に対応できる契約内容になっているかを見極める必要があります。

    また、万が一途中で解約することになった場合の違約金の有無も確認しておくべきです。解約にあたってどのような手続きが必要で、サイトのデータは無事に引き継げるのかも聞いておきましょう。リース契約などでWebサイトを制作する場合は、中途解約が一切できないことも多いため特に注意が必要です。契約書にサインをする前に、これらの条件をしっかりと読み込み、納得したうえで発注を進めてください。

    まとめ

    この記事で解説した、Webサイト制作の依頼で失敗しないための要点をまとめます。

    この章のまとめ

    • 依頼前に、サイトの目的やターゲット、予算と納期を社内で明確にしておく
    • 複数社から相見積もりを取り、自社業界の実績や担当者との相性を比較する
    • 見積もり金額だけでなく、作業内訳の透明性や公開後の維持費もしっかり確認する
    • 契約前に、サイトの所有権や納品物の範囲、途中解約の条件を必ずチェックする

    これらのポイントを押さえて事前の準備と確認を徹底し、自社のビジネス成長につながる最適なパートナーを見つけてください。

    ミニナレ編集部

    この記事を書いた人 ミニナレ編集部

    株式会社シスコムの記事コンテンツ編集部です。みなさまに価値のある記事の執筆をモットーに、わかりやすい記事を公開することを心がけています!おもにWeb制作や分析、WebデザインなどWebにまつわるノウハウ記事を執筆しています。Web制作やデジタルマーケティングでお悩みのかたは、お気軽にご相談ください!無料相談はこちらからどうぞ→株式会社シスコム

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