実践メリットから注意点までを解説 【BtoC】Webマーケティングで使える6つの効果的な手法

ミニナレ編集部

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【BtoC】Webマーケティングで使える6つの効果的な手法

近年、スマートフォンやSNSの普及拡大に伴い、さまざまなWebマーケティングが活用されています。なかでも、企業が個人に向けて商品・サービスを提供する「BtoCのWebマーケティング」においては、商材そのものの良し悪しだけでなく、ユーザーの感情面によって左右されやすく、購買プロセスや行動が多様化・複雑化している傾向があります。こうした複雑化した購買プロセスを、企業側が把握することは簡単ではないでしょう。

 

顧客との接点が増え、あらゆるチャネルからデータが取得できるようなったいま、マーケティング手法も広がりを見せており、より戦略的なアプローチが不可欠となっています。

 

とはいえ、初めてWebマーケティングを行う人は何から手を出していいのか分からないというのが本音ではないでしょうか。そこで本記事では、BtoCにおけるWebマーケティングについて、具体的な施策や注意点などを含めて解説します。

目次

    BtoCにおけるWebマーケティングとは

    Webマーケティングには、「BtoB(対企業)」「BtoC(対個人)」の大きく2種類があります。では、BtoCにおけるWebマーケティングにはどのような特徴があるのでしょうか。それぞれの違いを表にまとめると、以下のようになります。

    「BtoC」と「BtoB」の違い

    B to C B to B
    顧客 一般消費者 (資本金が多い)企業
    対象人数 多い 少ない
    意思決定者 個人 複数人
    受注単価 低い(高級品・宝飾品等除く) 高い
    購入サイクル 単発〜継続的 継続的
    関係性 流行に影響される 信頼性と安定性
    選択条件 ブランド重視 品質・実質重視

    BtoCの場合、消費者が購入するまでのスピードが早い特徴があります。決済権を持つ上司などの承諾を得る必要がなく、個人で購入を決断できるためです。消費者のニーズを満たしたり、「買いたい」と思わせることで購買に至ることから、よりスピードが重視される傾向があります。

    また、商材の価格については安価なものが多くあります。個人向けの商品は、企業が購入する製品やサービスと比べて価格帯が低いものが多いため、短期間で購入を決定しやすいという側面もあります。Webマーケティングにおいては、消費者の購買意欲を高めて、スムーズに購買を促す導線設計が重要といえるでしょう。

    最後に、商品の良し悪しだけでなく、付加価値が求められる点もBtoCの特徴です。企業の場合は多くの人に納得してもらう必要があるため、全体として最適化された商品が注目を集めます。

    対してBtoCでは、個人のニーズを満たしたうえで、「他社にはない魅力がある」「心惹かれるような商材・デザインである」ことが求められます。全ての人に当てはまるアプローチではなく、趣味嗜好や行動など、一人ひとりに応じた訴求方法を検討しなければなりません。

    このようにBtoCのWebマーケティングは、より個々人のニーズに絞って訴求していくマーケティング手法だといえるでしょう。

    BtoCでWebマーケティングをするメリット(効果)

    BtoC取引において、Webマーケティングを活用するメリットには以下が挙げられます。

    MERIT -メリット-

    • 多くの人にアプローチできる
    • 情報の伝達が速い
    • 少ない費用で発信できる
    • 検証や修正がすぐに可能
    • 細かなターゲティングが可能

    多くの人にアプローチできる

    最大のメリットは、あらゆる人にアプローチできる点でしょう。例えば、地方雑誌であったり、地方テレビ局であったりすると、基本的にその地域に住んでいる人々にしか訴求できません。全国放送や全国紙であっても日本に限られます。

    そこでWebマーケティングを活用すれば、インターネットに繋がっている人なら全員がターゲットになりえます。地域や性別、年齢に関係なく幅広い人にアプローチできる拡張性が最大のメリットといえます。

    情報の伝達が速い

    Webマーケティングでは、最新情報を素早くユーザーに届けることができます。自社のメディアを立ち上げれば、すぐに情報発信の場を持てます。もちろん、効果の出るメディアにするにはある程度時間がかかりますが、新聞や雑誌などのアナログ手法に比べると、情報伝達のスピードは速くなります。一度自社サイトや商材ホームページを作成すると、企業資産として継続的に活用できるのも魅力といえるでしょう。

    少ない費用で発信できる

    BtoCでWebマーケティングを行う場合、自社サイト(オウンドメディア)やSNSなどの活用が中心となります。自社で制作・運営する場合には少ない費用で済むといったメリットがあります。例えば、ホームページを制作する場合は、制作費用と月々のサーバー代、ドメイン代程度でコストを抑えることができます。WordPressなどのCMSサービスを活用すれば、手軽にサイトを運営できるようになります。

    検証や修正がすぐに可能

    BtoCでビジネスを行う場合、行った施策があまり上手くいかないこともあるでしょう。Webマーケティングでは、効果の検証・修正を迅速に行いやすいという利点があります。チラシやCM広告などの場合は、一度出せばなかなか修正できないため、検証・修正が容易なことは大きなメリットといえるでしょう。解析ツールなどを用いてPDCAサイクルを回すことで、より効果を高められるでしょう。

    細かなターゲティングが可能

    チラシやポスターなどに比べて、細かなターゲティングができることもメリットです。地域や年齢、性別などさまざまな属性でターゲティングすることで、ピンポイントな訴求が可能となります。自社の商材・サービスにマッチする消費者を発掘したり、分析して適切なタイミングで広告を出稿したりと、より確度の高い訴求を実現できます。

    BtoCで効果的なWebマーケティングの種類

    BtoCのWebマーケティングで実践できる、代表的な手法を6つご紹介します。

    (1) ソーシャルメディアマーケティング

    InstagramやTwitter、FacebookなどのSNSを活用したマーケティング手法です。見込み顧客を接触できるメディアを選択して、興味を持ってもらえる情報を配信することで、認知度の拡大が期待できます。

    また、興味を持ったユーザーから情報がシェアされたり、購入後にレビューしてもらえたりと、顧客と信頼関係を築くことも可能です。商品の認知度アップやもちろん、見込み顧客への販促活動を目的に実施されています。現代のBtoCビジネスに欠かせない施策といえるでしょう。

    (2) アーンドメディア

    アーンドメディアとは、「アーンド(earned)=獲得する」という意味を持ち、消費者から信頼や共感を獲得するメディアのことを指します。ユーザー自身の意見や情報を発信できるブログやSNS、口コミなどがアーンドメディアにあたります。

    とくに、TwitterやInstagramなどのソーシャルメディアでは、「いいね」や「シェア」などの機能によって広告が拡散されやすい利点があります。他社の意見や口コミが伝わるため信頼を獲得しやすく、企業とユーザーのコミュニケーションを促進することでファン化につながりやすくなります。ユーザーにとって有益な情報や、興味や関心を引く情報を正しく伝えることが重要です。

    (3) オウンドメディア

    オウンドメディアとは、自社が保有するメディアのことで、コンテンツマーケティングの一種です。コーポレートサイトや自社運営のメディア、ECサイトなどが挙げられます。オウンドメディアの魅力は、自社の考えたコンセプトで、発信したい情報を自由に発信できる点です。SNSや広告からオウンドメディアへと集客を図るケースが一般的のため、Webマーケティングには必要不可欠なメディアといえるでしょう。

    メディアを開設してから集客を安定させるまでには時間がかかりますが、作り上げたメディアや内部のコンテンツなどは企業の資産として残るため、今後のマーケティング活動においてもプラスとなります。自社の経営戦略を考慮することはもちろん、ターゲット層に響くメディア制作を心がけましょう。

    (4) リスティング広告

    リスティング広告とは、Googleなどの検索結果の1番上に表示される広告のことです。広告出稿にコストはかかりますが、ターゲット層にいち早く接触しやすいため、すばやく結果を出したい時に効果的な施策といえます。すでに関心が高いユーザーを取り込むためにも、検討したい施策のひとつでしょう。

    ただし、ただ広告を配信すれば事足りるというわけではなく、効果的に運用するためには、検索エンジンの掲載順位をもとに、どのキーワードでどれだけの広告を出稿するのか、予算に応じて検討しなければなりません。

    (5) SEOマーケティング

    SEOとは「検索エンジン最適化」のことで、GoogleやYahoo!などの検索結果で上位表示を狙うマーケティング手法です。SEOのメリットとしては、広告費用をかけずに実施できる点です。ある特定の分野で自社サイトが検索順位の上位を独占していれば、ライバル企業に対しても、個人消費者に対しても大きなブランディング効果があります。

    集客数が安定するまでは時間がかかるほか、相応の対策が求められますが、自然検索からの流入が期待できる点は大きな魅力といえるでしょう。SEOで上位表示させるには、自社サイトのコンテンツの質の向上させる、外部リンクの充実させるといった施策が必要です。

    (6) インフルエンサーマーケティング

    ターゲット層に人気のあるインフルエンサーに自社商品を利用してもらい、認知度拡大やブランディングを目指す手法です。SNSが幅広く活用されるいま、ユーザーに認知されている、人気のあるインフルエンサーは広告代わりとなり得ます。

    有力なインフルエンサーに企業のマーケティングを依頼することで、商品・サービスを幅広く告知することができます。インフルエンサーを信頼する、確度の高い見込み客にアプローチしやすい点もメリットといえるでしょう。依頼コストはかかりますが、ソーシャルメディアマーケティングと組み合わせて運用することで、高い効果が期待できます。

    BtoCでWebマーケティングをする際の注意点

    リットばかりのように思えるBtoCのWebマーケティングですが、いくつか注意点もあります。

    1つは、適切なチャネルでアピールすることです。Webマーケティングはうまく活用すれば有効な手法であるからこそ、多くの企業で取り入れられています。そのため、「ターゲットとなる人が何を求めているのか」「何をしたいと考えているのか」というニーズを把握して訴求しなければ、十分な効果が得られません。

    2つ目は、結果を出すまでの時間やコストを考慮することです。Webマーケティング手法のなかには、即効性があるものと、長期的な視点で取り組むものがあります。例えば、SEOは効果を得るのに時間がかかりますが、リスティング広告は比較的速く効果を得られます。施策それぞれの特徴を理解して運用しましょう。

    最後は、炎上リスクです。BtoCは個人を対象としたビジネスのため、SNSは有効なマーケティング手法といえます。個人がSNSで自由に発信できる現代だからこそ、トラブルがあればすぐにネット上で広がることになります。一度悪い評価がついた企業は修復するのが難しく、ネガティブイメージを持たれることも少なくありません。発信内容には十分に気をつけましょう。

    広く訴求でき、細かなターゲティングが可能なのがメリット

    BtoCにおけるWebマーケティングは、多くの人に訴求でき、細かなターゲティングが可能になるというメリットがあります。近年はSNSの登場により、ソーシャルメディアやアーンドメディアを活用したマーケティングも主流になりつつあります。また、検索エンジンで上位表示させるSEOマーケティングや、オウンドメディアなど社内のコンテンツを充実させることは、企業の永続的な資産となります。いずれの手法を取り入れる場合においても、今後のビジネス助けとなるに違いありません。自社の課題や目標に応じて、上記で紹介したマーケティング手法を取り入れていきましょう。

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    この記事を書いた人 ミニナレ編集部

    株式会社シスコムの記事コンテンツ編集部です。みなさまに価値のある記事の執筆をモットーに、わかりやすい記事を公開することを心がけています!おもにWeb制作や分析、WebデザインなどWebにまつわるノウハウ記事を執筆しています。Web制作やデジタルマーケティングでお悩みのかたは、お気軽にご相談ください!無料相談はこちらからどうぞ→ホームページ工房

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