SNSマーケティング成功のカギはユーザー特性の理解から 【SNS特性比較】企業における効果的なSNSマーケティング活用法とは?

ミニナレ編集部

ミニナレ編集部

  • 公開日

    2017.07.01

  • 更新日

この記事は13分ほどで読めます

【SNS特性比較】企業における効果的なSNSマーケティング活用法とは?

多くの人がSNSを利用している現代において、SNSマーケティングはビジネスに欠かせないものといっても過言ではないでしょう。しかし、SNSを活用したマーケティングが重要であること自体は理解していても、具体的にどのように活用すれば良いかわからないという人も多いでしょう。

 

何もわからないまま、媒体特性を無視してやみくもにSNSを使い、徒労に終わってしまったり、SNSを使ったせいで逆に企業のイメージをダウンさせてしまったりしたら、もったいないですよね。

SNSは無料で始められるものも多く存在しますが、運用に多くの手間をかけても望むような効果が得られなければ、利益を逃すだけでなく、マーケティングに活用するモチベーションも落ちてしまうでしょう。

 

また、最近のユーザーは、Google以外に「Twitter」や「インスタグラム」などのSNS上で直接的に検索していることをご存知でしょうか?その事実を踏まえた上で、効果的なマーケティングを実行していけば、よりSNSマーケティングの成果をあげられる可能性も高まるのです。
今回は、各SNSの特徴と「効果的なマーケティング手法」をご紹介するとともに、それらの運用コスト、効果測定の方法など、SNSマーケティングに必要な費用や作業もご紹介していきます。

 

本記事をご覧になることで、SNSを活用したマーティング手法がおわかりいただけるだけでなく、企業のマーケティングの有用性についてもおわかりいただけるはずですので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

    ソーシャルメディアサービスを企業のマーケティングに活用する方法

    ソーシャルメディアごとの特性を知る―代表的なSNSの機能とユーザー特性

    ソーシャルメディアサービスを企業のマーケティングに活用していくためには、まずSNSの特徴や、ユーザー特性を知ることが重要となります。ここではSNSごとの特徴やユーザー特徴について詳しく見ていきましょう。

    1. Facebook

    Facebookは実名制のソーシャルメディアサービスで、ビジネスパーソンを中心に利用する人が多い傾向にあります。友人とのコミュニケーションツールとして使用することもできますが、会社の同僚や取引先ともつながりを持つ可能性はあるため、比較的フォーマルな場で使われやすいSNSと言えるでしょう。また、メッセンジャーを使用して個別にやり取りをすることができる点もFacebookの特徴のひとつです。

    2.Twitter

    Twitterは匿名性のソーシャルメディアサービスであり、複数のアカウントを所持することが可能です。文字数は140文字が上限となっているため、気軽に短文を投稿できるSNSとして多くの人に利用されています。また、Twitterには「リツイート」という他人の投稿を拡散する機能が備わっているため、良くも悪くも「不特定多数の人に情報が伝わりやすい」という点が特徴です。

    3.インスタグラム

    インスタグラムも、Twitterと同様に匿名で利用することができるソーシャルメディアサービスです。ただし、文章のみで投稿することはできないため、写真や動画の質が大きく影響するSNSと言えるでしょう。また、ハッシュタグで投稿を検索できる機能も備わっているため、ハッシュタグを効果的に活用すればさらなる集客力アップが望めます。

    4. LINE

    LINEには、コミュニケーションアプリとして個人が利用する「LINE」と、ビジネス利用が可能な「LINE公式アカウント」があります。LINE公式アカウントは販売促進ツールとして最適化されており、LINEユーザーにクーポンを配布したり、開封率や使用数などの統計をとることも可能です。また、ポイントカード機能やアンケート機能など、販売促進に効果的な機能が多く備わっている点も特徴です。

    ※従来の「LINE@」の廃止に伴い、2020年1月14日より「LINE公式アカウント」へ統合され完全移行しています。

    情報が拡散する仕組みと、「炎上」を回避する方法

    SNSの最大の魅力や、やはり何と言っても「拡散力」でしょう。しかし、プラス方向に拡散力が発揮されれば多くの恩恵を受けることができるものの、マイナス方向に拡散力が発揮されてしまうと「炎上」につながる可能性もあります。SNSマーケティングの実行にあたっては、リスクとなる「炎上」およびその対策についても十分に理解を深めておきましょう。

    1. 各SNSの情報拡散の仕組み

    ・Facebook
    Facebookには、「いいね!」や「シェア」といった拡散機能があり、「○○さんがいいね!をしています」とフォロワー以外のニュースフィードにも表示させることができる仕組みなので、拡散を狙うことも可能です。

    ・Twitter
    Twitterには「リツイート」という機能があり拡散力が抜群に高いため、キャンペーン情報などを拡散したい場合に向いています。また、新規フォロワーも獲得しやすい傾向にあります。

    ・インスタグラム
    インスタグラムにも「いいね!」は存在しますが、FacebookやTwitterと比べると拡散力はそれほど高くありません。しかし、キャンペーンへの参加条件を「特定のハッシュタグを付けさせること」にしたりすることで、ユーザーに課すハードルを高めることもできるので、企業・ブランドへのエンゲージメントが高まりやすい傾向があります。

    ・LINE
    LINEの場合、タイムラインに「いいね」や「シェア」などの機能があるため、ある程度の拡散力は見込めるでしょう。しかし、LINEユーザーの全員がタイムラインを閲覧しているとは限らず、中には「グループや個人同士のトーク機能」だけを利用しているユーザーもいるため、TwitterやFacebookと比べると拡散力は高くないでしょう。

    2.炎上を回避するための方法

    SNSが炎上することによる企業リスクについて明確にイメージできる方は少ないかもしれません。しかし、2013年8月には、宅配ピザ店のアルバイト従業員がシンクに身体を入れるという不適切な画像をSNSに投稿したことで炎上し、最終的に宅配ピザ店を運営していた企業は倒産に追い込まれています。このようなことからも、SNS炎上のリスクは極めて大きいことがおわかりいただけるでしょう。
    また、Facebook以外のSNSは、匿名利用が可能になっているため、ネガティブな発言(批判ではない罵詈雑言などを含む)をする心理的な抵抗も低い傾向にあります。そのため、「炎上」も起こりやすくなっているのです。

    では、SNSの炎上を防ぐためには、具体的にどのような対策を行えば良いのでしょうか?主に有効なのは、以下の2点です。

    POINT -ポイント-

    ・担当者や対策チームを設けて、スピーディに対応できるよう準備しておくこと
    ・炎上元の記事の修正・削除を早急に行える体制(ただし事実の隠蔽や誤魔化しは厳禁)を整えておくこと

    さらに、炎上を起こさないようにするための日頃の対策として、以下も行なっておくと良いでしょう。

    POINT -ポイント-

    ・炎上事例を多く把握しておく
    ・社員・アルバイトが不適切な行動を取らないよう教育する
    ・SNS担当者の人選を慎重に行う
    ・SNSの運用ガイドラインを作る

    (コラム)今さら聞けない!SNSの関連用語解

    ・シェア
    投稿を共有すること。自分のタイムライン上だけに表示させる場合や、友達・フォロワーのタイムラインに表示させる場合もあり、SNSごとの仕様によって異なる。

     

    ・タイムライン
    自分もしくは友達(フォロワー)が投稿した内容が表示される一覧画面。自分や友人がシェア(リツイート)した投稿が表示される場合もある。

     

    ・ハッシュタグ
    言葉やフレーズの前にハッシュ記号(#)を付けること。ハッシュタグが付けられた投稿は、そのハッシュタグで検索したユーザーに一覧表示されるため、新規ユーザーの獲得にもつなげられる。

     

    ・エッジランク
    Facebook内のニュースフィードの表示方法は、「最新情報」と「ハイライト」にわかれる。この「ハイライト」に優先して表示される投稿をユーザーごとに最適化するためのアルゴリズムのこと。エッジランクが高いほど表示されやすくなり、アクセス数増加にもつながる。

    企業のファンを作ることが成功へのカギ―親密度を高める

    集めたユーザーをどう活用する? フォロワー数=「人気」とは限らない

    SNSには強力な「拡散力」があることがおわかりいただけたかと思いますが、より効果的にマーケティングを行うためには、単にフォロワー数を増やすだけでなく、集めたユーザーに対してSNSそれぞれの特徴を生かした販促を行わなくてはなりません。ここでは各SNSの特徴や、どのようなユーザー戦略が望ましいのかをご紹介していきます。

    1. Facebook

    ユーザーとの親密度がアルゴリズムに影響(エッジランク)しているため、ユーザーにアクションを起こしてもらえるような「興味を引く投稿」が大切になります。そのため、「いいね!」を押してもらうことを条件としたキャンペーンを提示するなどして、宣伝やブランディングを行うと良いでしょう。

    2. Twitter

    Twitterで多く拡散されるツイートの特徴として、「インパクトが大きいこと」が挙げられます。そのため、1つのツイートに複数の情報を盛り込むのではなく、1つの情報のみを扱うようにしたほうが良いでしょう。また、文章だけでツイートすることも可能ですが、画像を添付したほうが視覚イメージをツイートに含められるので、できる限り画像も添付することをおすすめします。

    3.インスタグラム

    「インスタ映え」という言葉もあるように、インスタグラムは「画像」がメインのSNSであるため、多くの人が「オシャレ」「可愛い」「カッコいい」と思える画像にたくさんの「いいね!」が付く傾向にあります。そのため、企業のブランドイメージを高められる「オシャレな写真」を意識した上で、ハッシュタグなども有効活用していくと良いでしょう。

    4. LINE

    LINE公式アカウントの場合、アカウントと友達になっているユーザーに対して、メールマガジンのように「一斉配信」を行うことができます。また、クーポンやアンケート機能なども活用することができますので、これらを活用してマーケティングの分析などにも活かしていくと良いでしょう。

    インフルエンサーの活用術 「ファンのファン」による情報拡散

    SNSマーケティングを効果的に行う上で、「インフルエンサー」は極めて重要な存在となります。インフルエンサーとは、他に影響力のある人のこと。SNSにおける「情報拡散のキーパーソン」であるインフルエンサーに企業のファンになってもらえれば、その先にいる「インフルエンサーのファン」に対して、より効果的に企業のブランディングを行うことができるでしょう。
    ただし、インフルエンサーは多くのファンを抱える人気の高い存在でもあり、その活用は決して簡単ではありません。しかし、特有のコミュニティなどにおいてのみ強力な拡散力を発揮する「マイクロインフルエンサー」も存在します。ターゲット層にマッチするマイクロインフルエンサーを活用できれば、ターゲットに対してピンポイントに情報を拡散できる可能性が高まります。

    この「インフルエンサー(マイクロインフルエンサー)」にアプローチして、高い拡散力を狙うことを「インフルエンサーマーケティング」といいます。当然、多くのフォロワーを持つインフルエンサーにアプローチをすれば高い拡散力が期待できるのですが、ターゲットを明確にしておかなければ高い「反応」は望めません。そのため、「ターゲッットリサーチ」も事前にしっかりと行っておくようにしましょう。

    SNSマーケティングの始め方と運用の方法

    SNSマーケティングにかかる費用─初期投資と見落としがちなランニングコスト

    SNSマーケティングを始めるにあたり、最も気になるのは「SNSマーケティングにかかる費用」ではないでしょうか。ここでは、SNSマーケティングに必要な初期投資や、ランニングコストなどについてご紹介していきます。

    1. 初期投資

    マスメディアへの広告出稿や、インターネット上への広告出稿などと比べると、SNSマーケティングは比較的初期投資を安く抑えることができます。無料のSNSツールなども多く存在し、それらを活用してマーケティングを行うことも可能だからです。トレンドを時間ごとに見ることができるツールや、ユーザーのアクティブな時間帯を調べるツールなど、無料でできるツールは多く存在しますので、これらも活用していくと良いでしょう。

    2. コスト削減効果について

    SNSマーケティングの場合、直接顧客とやり取りすることもできるため、カスタマーサービスコストが抑えられます。また、従来の広告媒体と比べて広告費も安い傾向にありますので、こういった点もコスト削減につなげられるでしょう。また、無料ツールを使えばマーケットリサーチのコストも削減できますし、場合によってはリクルーティングを行うことも可能です。

    3.ランニングコスト

    SNSの利用自体に費用がかかることはないため見落としがちですが、それ以外のランニングコストも忘れてはいけません。SNSはできるかぎり毎日投稿を続けることが望ましいものであり、毎日質の高い投稿をし続けるためには、やはり人件費をかける必要が出てくるでしょう。また、投稿への返信をしたり、分析ツールを用いたSNS利用状況の解析をしたりと、精度を高めていけばその分ランニングコストも増してしまう点は把握しておかなければなりません。

    4.キャンペーンやイベントを行う費用

    SNSマーケティングにおいて効果の大きいキャンペーンなどを行う場合、それに伴い多くの費用が必要になります。また、キャンペーン用にコンテンツ制作を行う場合は、そのコンテンツ制作費用も別途必要になることを把握しておきましょう。

    担当者の人数や、キャンペーンの規模などによって費用は異なりますが、基本的には上記の費用を踏まえてトータルのコストを算出していくようにしましょう。

    SNSの一歩進んだ活用方法―分析・調査・広告出稿

    SNSに広告を出稿する場合、「その広告が適切なのか」「出稿するSNSが適切なのか」「どれくらいの反応を得られているか」などの点を明確にする必要があります。例えばTwitterの場合、インプレッション数(広告を見た回数)と、その広告の目的に沿ったユーザー操作が行われた回数をデータ化することができます。
    しかし、これらのデータから、具体的な改善策を見出していくことは決して簡単ではありませんし、これらのデータをもとに新たなマーケティングを行っていくためには、当然それを行う担当者が必要になります。SNSの運用、分析、分析結果の活用という一連の流れを高いレベルで行うためには、費用面でも知識面の面でも決して簡単ではないのです。

    ただし、SNSマーケティングに精通した人員が社内にいない企業であっても、「外部のSNSマーケティングのプロに任せる」という手段であれば、効率的にSNSマーケティングを行うことができます。そのため、「SNSマーケティングを始めたいけど、費用面でも知識面でも不安がある」という場合は、「プロに任せる」という手段も選択肢のひとつに加えてみてはいかがでしょうか。

    現代においてSNSマーケティングは極めて大きな力を発揮

    今回は、それぞれのSNSの特徴や、SNSの特徴を活かしたマーケティング方法についてご紹介させていただきました。最後にもう一度、今回のポイントを振り返ってみましょう。

    POINT -ポイント-

    ・FacebookやTwitterなど、SNSマーケティングを行う際は、それぞれの特徴をおさえた運用が効果的
    ・SNSのリスクを理解し、炎上などの対応策を確立してから運用を行うことが大切
    ・運用に必要な初期投資、ランニングコストを知ったうえで始めることが大切
    ・マーケティング効果を測定し、運用改善をしていくことが大切
    ・SNSマーケティングに適した人材がいない場合、費用面で難しい場合は「プロの手に任せる」のも手段として有効

    多くの人がSNSを利用する現代において、SNSマーケティングは極めて大きな力を発揮します。「SNSマーケティングで自社のブランディングを図りたいけど、知識面で不安がある…」という場合は、ぜひSNSマーケティングのプロに相談してみてはいかがでしょうか。

    SNS支援サービスはこちら
    ミニナレ編集部

    この記事を書いた人 ミニナレ編集部

    株式会社シスコムの記事コンテンツ編集部です。みなさまに価値のある記事の執筆をモットーに、わかりやすい記事を公開することを心がけています!おもにWeb制作や分析、WebデザインなどWebにまつわるノウハウ記事を執筆しています。Web制作やデジタルマーケティングでお悩みのかたは、お気軽にご相談ください!無料相談はこちらからどうぞ→ホームページ工房

    押していただけると励みになります!

    おすすめ記事

    Webにまつわるご相談はこちらから

    お問い合わせ