リニューアルしたのに成果が出ない? 企業ホームページのリニューアルで成果を出す!成功のポイント
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公開日
2025.09.26
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「費用をかけてホームページを制作したのに、問い合わせが増えない…」 「SEOが伸び悩み、競合に差をつけられている気がする…」 「データ分析や改善提案まで手が回らず、サイトが放置状態になっている…」
もしあなたが、このような課題を感じているWebご担当者様なら、単なる見た目の刷新に終わらない、ビジネス成果に直結するホームページリニューアルの必要性を強く感じていることでしょう。
本記事は、そうした企業のWebご担当者様に向けて、リニューアルの具体的な方法や注意点を解説します。この記事を読めば、あなたのサイトを「効果測定可能な、成長するビジネス資産」へと変え、上司も納得の成果を出すためのロードマップが手に入るでしょう。
目次
ホームページリニューアルの目的
ホームページリニューアルは、単なる見た目の変更ではありません。それは、企業の事業戦略をWeb上で実現し、ビジネス目標を達成するための重要な投資です。まずは、その目的を明確にしましょう。
ブランディング強化
老朽化したデザインや情報で、企業の信頼性や先進性のイメージが損なわれていることはありませんか? リニューアルは、自社のメッセージをデザインやコンテンツに落とし込み企業イメージと融合させ、顧客や求職者に対して統一されたブランド体験を提供し、信頼性と魅力を高める絶好の機会です。特に採用活動においては、企業のWebサイトが重要な判断材料となります。
集客・売上アップ
Webサイトは、24時間365日稼働する営業マンです。リニューアルによって、SEO対策を強化し、ユーザーが求める情報にアクセスしやすくすることで、より多くの潜在顧客を集客できます。さらに、問い合わせフォームの最適化やオンライン購入導線の改善など、サイト内での「成果(コンバージョン)」に繋がる設計を行うことで、リード獲得数や売上の向上に直結させることが可能です。
ユーザビリティ向上
「サイトが使いにくい」「知りたい情報にたどり着けない」といったユーザーの不満は、離脱率の増加や顧客体験の悪化に直結します。リニューアルは、UI(ユーザーインターフェース)やUX(ユーザーエクスペリエンス)を最新の知見に基づいて改善し、ユーザーにとってストレスなく、快適にサイトを利用できる環境を提供します。これにより、顧客満足度が高まり、リピーターの増加にも繋がります。
競合との差別化
競合他社が次々と先進的なWebサイトを展開している中、自社のサイトが時代遅れでは、市場での優位性を保つことは困難です。リニューアルを通じて、最新のWeb技術やトレンドを取り入れ、競合にはない独自の価値提案や体験を提供することで、市場における自社のポジションを強化し、明確な差別化を図ることができます。
ホームページをリニューアルするメリット
リニューアルは目的を達成するための手段ですが、それによって得られる具体的なメリットは多岐にわたります。
MERIT -メリット-
- 検索エンジン最適化(SEO)効果向上
- モバイル対応・レスポンシブ化
- ブランドイメージの刷新
- 顧客満足度の向上
検索エンジン最適化(SEO)効果向上
古いWebサイトは、SEOの評価基準が変化する現代において不利になりがちです。リニューアルでは、Googleが推奨するサイト構造やモバイルフレンドリー対応、表示速度の改善などを施すことで、検索エンジンからの評価を高め、オーガニック検索からの流入を大幅に増加させることができます。コンテンツSEO戦略と合わせて実施することで、さらに大きな効果が期待できます。
モバイル対応・レスポンシブ化
スマートフォンやタブレットからのアクセスが主流となった現代において、モバイル対応は必須です。リニューアルによって、あらゆるデバイスで最適に表示されるレスポンシブデザインを導入することで、ユーザーはいつでもどこでも快適にサイトを利用でき、アクセス機会の損失を防ぎます。これは、Googleのモバイルファーストインデックスにおいても重要な要素です。
ブランドイメージの刷新
Webサイトは企業の顔であり、第一印象を大きく左右します。デザインの老朽化は、企業のブランドイメージを損ないかねません。リニューアルによって、最新のデザイントレンドを取り入れ、企業の理念や強みを視覚的に表現することで、ブランドイメージを刷新し、ターゲット層への訴求力を高めます。
顧客満足度の向上
使いやすく、情報が見つけやすいWebサイトは、顧客にとって大きな価値を提供します。サイトのユーザビリティ向上は、顧客が求める情報へのアクセスを容易にし、問題解決を支援することで、顧客満足度を高めます。高い顧客満足度は、ロイヤルティ向上や口コミの拡散にも繋がり、長期的なビジネス成長に貢献します。
ホームページをリニューアルするタイミング
リニューアルの必要性を感じていても、「いつが最適なのか」と悩む担当者も少なくありません。以下のサインに当てはまる場合、リニューアルを検討する時期が来ていると言えるでしょう。
サイトからの成果が頭打ち/低下している
問い合わせ数、リード獲得数、EC売上、CVRなどのKPIが伸び悩んでいる、または減少傾向にある、そのような場合はユーザーに求められているWebサイトでない可能性があります。競合と比べてどのようなページが不足しているのか、Googleアナリティクスなどで分析をして原因を追求しましょう。
デザインが古く、競合に劣っている
見た目の古さが企業の信頼性や先進性を損ね、競合と比較して見劣りしている場合もあります。ホームページが変わり映えしないと、比較検討しているユーザーが真新しく使いやすい競合他社のWebサイトに魅力を感じてしまう可能性があります。
スマホ対応が不十分
スマートフォンやタブレットで表示が崩れる、操作しにくいなど、モバイルユーザーの体験が悪い場合、使いにくさを理由に離脱されてしまう可能性があります。また、Googleはスマホ対応を推奨しているため、検索順位にも影響しています。
サイトの更新が滞っている/管理がしにくい
CMSが複雑、システムが古く使いづらい、担当者が限定されているなど、運用に課題がある場合、社内の効率を改善するためにリニューアルをおすすめします。運用コストの削減や、更新のしやすさを改善できれば社内の手間も軽減できます。
セキュリティに不安がある
Webサイトの脆弱性が指摘されている、SSL化が未対応であるなど、セキュリティリスクが高い場合は早急に改善が必要です。セキュリティリスクについてはこちらの記事もご覧ください。
事業内容やブランドイメージに変更があった
新規事業開始、サービス内容の変更、ロゴやブランドガイドラインの刷新など、サイト情報と現状が乖離している場合などもリニューアルのタイミングです。ブランディングを意識したWebサイトによって、新しいブランドイメージを効率よく印象付けることができます。
SEO順位が伸び悩んでいる、または下落傾向にある
検索エンジンからの評価が低く、オーガニック検索での流入が期待できない時は、既存のホームページに何か問題がある可能性があります。ユーザーの求める魅力のあるコンテンツがない、ページが重くてページの表示スピードが遅い、サイト構造がわかりにくいなど、課題を洗い出して対策していきましょう。
ホームページをリニューアルする具体的な手順については以下記事で解説しています。
ホームページリニューアルを成功させるポイント
単なるリニューアルで終わらせず、ビジネス成果に繋げるためには、戦略的かつ計画的にプロジェクトを進める必要があります。ここでは、特に重要となるポイントをご紹介します。
POINT -ポイント-
- リニューアルの目的を決める
- 現状ホームページの問題点を洗い出す
- 競合サイトを分析する
- RFP(提案依頼書)をまとめる
- 提案力のある制作会社を選定する
- 更新しやすいホームページにする
リニューアルの目的を決める
最も重要なのは、「なぜリニューアルするのか」という目的を明確にし、具体的な「目標(KPI)」を設定することです。 「かっこいいサイトにしたい」という漠然とした要望ではなく、「リニューアル後半年で問い合わせ数を20%増やす」「ECサイトのCVRを1%向上させる」といった、数値で測定可能な目標を設定しましょう。これにより、制作会社との共通認識が生まれ、プロジェクト全体の方向性が明確になります。
現状ホームページの問題点を洗い出す
リニューアルは、現状の課題解決がスタート地点です。以下のツールを活用し、客観的なデータに基づいて問題点を洗い出しましょう。
Google アナリティクス / Google Search Console
アクセス数、流入経路、離脱ページ、検索キーワード、表示速度などを分析し、数値から課題を特定します。
ヒートマップツール
ユーザーがサイト内のどこを見ているか、どこをクリックしているか、どこで離脱しているかを視覚的に把握し、UI/UXの課題を見つけます。
ユーザーアンケート・ヒアリング
実際にサイトを利用する顧客や、サイトに訪れる見込み客、営業担当者などから、生の声や要望を収集します。
競合サイトを分析する
自社の市場における立ち位置を把握し、競合他社との差別化を図るためにも、競合サイトの分析は不可欠です。
- 競合他社のWebサイトのデザイン、コンテンツ内容、機能、SEO施策などを徹底的に調査します。
- 自社の強みと弱みを客観的に比較し、リニューアルによってどのような点で優位性を確立できるかを検討しましょう。
- 優れた事例を参考にしつつも、単なる模倣ではなく、自社独自の価値をWebサイトでどう表現するかを考えます。
RFP(提案依頼書)をまとめる
ホームページ制作会社とのミスコミュニケーションを防ぎ、期待通りの成果を得るためには、RFP(Request for Proposal:提案依頼書)の作成が不可欠です。RFPには、これまでに明確にした「リニューアルの目的・目標」「現状の課題」「求める機能・デザインの方向性」「予算」「スケジュール」などを具体的に記述します。これにより、制作会社は貴社の要望を正確に理解し、最適な提案を返せるようになります。
RFPの書き方については以下記事で解説しています。
提案力のある制作会社を選定する
リニューアルプロジェクトの成否は、パートナーとなる制作会社の選定にかかっていると言っても過言ではありません。
RFPへの回答の質
貴社の課題を深く理解し、具体的な解決策や提案が含まれているか。
実績と得意分野
貴社と同業種・同規模のWebサイト制作実績や、SEO、UI/UX改善などの専門性があるか。
コミュニケーション能力
専門用語ばかり並べるのではなく、貴社の課題に寄り添い、分かりやすく説明してくれるか。進捗報告や疑問点への対応はスムーズか。
費用と内訳
見積もり金額だけでなく、その内訳が明確で、根拠が納得できるものか。
安さだけで選ぶのではなく、貴社のビジネスゴール達成に貢献できる「パートナー」としての視点で選定しましょう。
ホームページ制作会社の選び方については以下記事で解説しています。
更新しやすいホームページにする
Webサイトは公開後も継続的な運用が不可欠です。そのため、社内のWeb担当者が容易にコンテンツ更新や修正を行えるような設計にすることが重要です。
CMS(コンテンツ管理システム)の選定
WordPressなど、社内のWebリテラシーに合った使いやすいCMSを選び、必要なカスタマイズを行います。
運用体制の構築
誰が、いつ、何を更新するのか、承認フローはどのようになるのかなど、具体的な運用体制を構築し、マニュアルを整備することで、属人化を防ぎ、効率的な運用を可能にします。
ホームページリニューアルのよくある失敗とその原因
リニューアルは成功させることが何より重要ですが、多くの企業がつまずきやすいポイントも存在します。失敗例とその原因を理解しておくと、防止策を講じやすくなります。以下に、代表的な失敗例とその根本的な原因を解説します。
1. 目的やゴールの不明確さ
「何のためにリニューアルを行うのか」が明確でないまま進めてしまい、結局「何を改善すべきなのか」「どの指標を最重要とするのか」が曖昧になり、結果として改善効果が出にくくなります。
2. 事前準備不足
現状分析を十分に行わず、「アクセスデータ」「ユーザーフィードバック」「競合サイト」の分析なしで設計を始めてしまうと、何が本当に必要なのか見失ってしまうことが多いです。
3. 予算やスケジュールの過小評価
リニューアルは思ったより時間とコストがかかるものです。それを見積もった以上に超過してしまうと、途中で調整や中断を余儀なくされ、大きな損失につながります。
4. 制作会社とのコミュニケーション不足
意思疎通や要望の共有が不十分なまま進めると、期待とズレた仕上がりや、認識の食い違いにより大量の修正や手戻りが発生します。
5. SEOやUI/UXの軽視
デザインや見た目にこだわりすぎて、検索エンジン対策やユーザーの操作性・使いやすさに目を向けないと、期待通りの集客やCVR向上は望めません。
6. 効果測定・PDCAの欠如
リニューアル後のパフォーマンスを測定しないまま運用を始めると、何が良くて何がダメだったのかがわからず、改善のサイクルに乗れません。
ホームページ制作の失敗と原因、解決策については以下記事で詳しく解説しています。
事前に準備をして効果のあるホームページリニューアルをしよう
リニューアルを成功させるには、事前にしっかりとした準備と計画を立てることが不可欠です。ただ漠然と進めるのではなく、具体的なステップを踏むことが成功のカギとなります。ホームページリニューアルは、企業の成長を加速させるための重要な投資です。今回ご紹介したポイントを参考に、綿密な計画を立て、信頼できるパートナーと協力して、効果のあるホームページリニューアルを実現しましょう。
もし、「リニューアルが成功するか不安だ」「今のホームページの課題から知りたい」とお考えでしたら、ぜひ一度私たちにシスコムにご相談ください。貴社の課題に寄り添いながら、現状のホームページの無料診断も承りますのでお気軽にご相談ください。