【2025年最新調査】 20-30代の若手求職者が明かす“採用サイトの実態調査“から読み解く改善のヒント
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公開日
2025.08.08
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近年は求職サイトから手軽に情報を入手・比較ができますが、若手求職者は企業の「採用サイト」をどの程度参考にし、どのような情報を求めているのでしょうか。シスコムでは、この実態を明らかにするため、全国の20〜30代の若手求職者を対象としたアンケート調査を実施しました。
PR TIMESにて調査結果を公開:【アットホームな職場“は要注意?!20-30代の若手求職者が明かす“採用サイトの実態調査】
(PR TIMESのアンケート結果記事ページが別ウインドウで開きます)
本記事ではそこから得られた結果をもとに、今求められている採用サイトについてWeb制作会社目線の改善ポイントを解説していきます。
目次
アンケート調査結果:若手求職者が求める採用サイトの実態
20〜30代の若手求職者600名を対象に実施した「採用サイトの活用に関するアンケート」の結果です。
「仕事内容」と「福利厚生・待遇」はチェック必須
アンケートに回答した20-30代若手求職者の約50%が企業の採用サイトを閲覧していて、もっとも注目する項目は「仕事内容」と「福利厚生・待遇」が突出していました。
仕事内容を重視する理由は「自分の力を発揮できる内容か知りたいから」「自分のしたい内容と合っているかは重要」「私生活とのバランスを保つことができ、また仕事のやりがいを感じられる内容が良いから」、
福利厚生・待遇を重視する理由は「給料面以外での充実さが知りたいから」「やりたい仕事でも、待遇がよくなければ長く続けられないため」「生活環境が一番重要だから」と、「自分や自身の生活に合うか」を重視していることが読み取れます。
以前の世代のように自分が会社に合わせるのではなく、自分に合ったところを選ぶ傾向になっています。
採用サイトを見て、応募をためらったことがある人は6割
「採用サイトを見て、応募をためらうことがあるか」について調査したところ、「はい」と答えた方がなんと61.7%もいることがわかりました。
その「応募をためらう要素」は「給与や待遇が不明確」「企業の情報が最新でない」「社員の写真がない、暗い」などが続き、会社情報の情報が足りない、曖昧な部分に不安を持つ人が多いようです。
企業が給与や待遇だけを単に比較したいのではなく、日々の業務運営がきちんと行われているかなど、ネット上で企業情報の開示・透明性を見極めて吟味して検討したいという、しっかりした用心深さもうかがえます。
「アットホームな職場」という言葉にネガティブ反応
採用サイトの求人要項のよくある定型文でネガティブな印象を受ける文言を質問したところ「アットホームな職場です」が1位で「実力主義です」が2位、「バリバリ働ける方歓迎します」が3位と続きました。
本来であればポジティブなワードばかりのはずですが、20〜30代の若手求職者にとってはかえってネガティブな印象を受けるワードとなっているものがあることがわかります。
理由としては「ブラック企業のイメージがある」「なんとなく」「特に理由はない」といった回答も多くみられ、事実とは異なる上辺だけのワードチョイスであったり「定型文」として使い古された文言となったりした結果、かえってネガティブな印象を与えてしまっていることがうかがえます。
採用サイトに文言を掲載する側も、抽象的な表現をしないことや「言葉選び」には十分注意が必要であることがわかります。
アンケートの結果から読み解ける要点
上記アンケートで、求職者が「どの企業に応募するか」を決めるうえで、採用サイトの情報が重要な役割を果たしていることが改めて明らかになりました。そこからまとめて以下の4ポイントが重要だと考えられます。
POINT -ポイント-
・必ず見る項目はわかりやすく載せる
・詳細な情報開示とこまめな更新を心がける
・短絡的な表現は避け、企業イメージをていねいに発信する
・若い人のニーズや価値観を理解する
必ず見る項目はわかりやすく載せる
過半数が「必ず見る」と回答した「仕事内容」と「福利厚生・待遇」の情報は、採用サイトのトップページの目立つところから迷わない動線をつくることが不可欠です。
さらに興味関心を持ってもらうために「難しい言葉を使わず」「視覚的に理解できる」表現や手法を取り入れたコンテンツを作成することも大事です。イラストや図表、動画なども取り入れてどんな企業であるかを感じ取ってもらえるようにします。
詳細な情報開示とこまめな更新を心がける
求職サイトでは載せきれていない研修制度やキャリアパスなどの情報も、求職者が「自分に合っているか」を判断するポイントになります。不明な部分があると応募をためらわせてしまう不安材料となる可能性があるので、できるだけ詳細に記載しておくのが良いです。
また採用サイトの更新日時が古く、企業の社屋や社員の写真などのイメージが少ないと閉鎖的な印象を与えてしまうので、なるべく高画質で明るく鮮明な画像を多めに掲載した方が求職者のニーズに寄り添えます。
短絡的な表現は避け、企業イメージをていねいに発信する
『アットホームな職場』という言葉は、本来ポジティブな文言ですが、一方で、求職者によっては『馴れ合いが多い?』『休日にも交流を強要される?』といった裏の意味で受け取られることもあります。
このような誤解を防ぎ、企業と求職者のミスマッチをなくすためにも、「なぜなら〜」といった理由(例:具体的な社内文化の説明や社内イベントや活動の紹介、チームワーク制度があるなど)も明確に記載することが重要です。
若い人のニーズや価値観を理解する
採用サイトを見る側である、求職者像をよく考えることが大事です。
Webサイトから最短で情報を得たいと考えるので、一番知りたい項目がわかりやすい場所にないと、探す手間がかかり面倒に感じられてしまいます。動線を修正し、より最適化された情報配置でシンプルな構造を検討しましょう。
若手求職者に寄り添える採用サイトに改善していこう
説明が足りておらず、欠けた情報やあいまいな表現をしがちになっている採用サイトは、応募をためらわれている傾向にあることがわかりました。
人手不足の現状、採用サイトも時代背景に対応させて、企業に親和性のある優秀な人材を獲得する対策をしないと生き残れなくなってしまうかもしれません。
もはや採用は選ぶ求職者側に主導権がある時代になっています。デジタルネイティブな若い世代から選ばれるような企業になるためにも、常に新しい情報を取り入れて意識改革・行動を続けることが不可欠になるでしょう。
シスコムでは、お客様の特性に合わせたWebサイト改善のご提案を行なっています。既存サイトの無料診断や改善案のご提供も可能ですので、まずはお気軽にご相談ください。
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