【永久保存版】リード獲得施策の教科書4 リード獲得施策で商談化率を上げる7つのコツと失敗回避法
- 公開日
2026.01.30
この記事は5分ほどで読めます

「リード獲得施策を実施しているのに、思ったような成果が出ない」「KPI設定やナーチャリングの進め方がわからない」と悩むマーケターは非常に多いです。
私たちは8年以上にわたり、BtoB企業のリード獲得を支援してきました。
その中で、成功する企業と失敗する企業の違いを数多く見てきました。
そこでこの記事では、リード獲得施策を成功させる7つのポイントから、よくある失敗パターンとその回避方法まで体系的に解説いたします。
この記事を読めば、即効性のある施策運用のコツと、営業部門との連携やデータ分析の方法がすべてわかります。
成果を出して社内評価を上げたいマーケターの方は、ぜひ最後までお読みください。
目次
リード獲得施策を成功させる7つのポイント【即効性重視】

リード獲得施策を実施するだけでは、成果は出ません。
施策を成功させるには、設計から運用まで、押さえるべき重要なポイントがあります。
「施策は実施しているのに、思ったような成果が出ない」と悩んでいる方は多いでしょう。
その原因は、施策の選定ではなく、設計や運用のポイントを見落としているケースがほとんどです。
ここでは、実際に月間リード数を2倍にしたマーケターが実践している7つのポイントを紹介します。
POINT -ポイント-
- リード獲得の目的を明確にしてKPI設定する
- ターゲットに合わせたコンテンツ整備と提供価値の設計
- 複数施策でポートフォリオを作る(施策の組み合わせ方)
- 獲得したリードへの次回アクションとナーチャリングシナリオ設計
- 営業現場との密な連携とコール状況の確認
- データ分析・効果測定の方法とツール活用
- 外部パートナーの支援を最大限活用する方法
即効性が高く、明日からでも実践できる内容ばかりです。
以下で詳しく解説します。
【ポイント1】リード獲得の目的を明確にしてKPI設定する
リード獲得施策を始める前に、必ず「何のためにリードを獲得するのか」を明確にしましょう。
目的が曖昧なまま施策を実施すると、数だけ追いかけて質が伴わない結果になります。
「リードを増やせば売上が上がるでしょ」と単純に考えている方もいるかもしれません。
しかし、目的によって追うべきKPIや施策の設計が全く変わってきます。
【リード獲得の主な目的とKPI例】
| 目的 | 設定すべきKPI | 重視する指標 |
|---|---|---|
| 短期的な売上向上 | 商談化率、受注率、受注金額 | リードの質 |
| 営業パイプラインの強化 | 月間リード獲得数、MQL数 | リードの量と質のバランス |
| ブランド認知の拡大 | サイト訪問数、資料DL数 | リーチ数 |
| 新規市場への参入 | ターゲット業界からのリード率 | セグメント別獲得数 |
例えば、「今期の売上目標達成」が目的なら、リード数よりも「商談化率20%以上のリード」を重視すべきです。
一方、「新規事業の認知拡大」が目的なら、まずはリード数を増やすことに集中し、質は後から改善していく戦略が有効でしょう。
KPI設定の具体例を紹介します。
【KPI設定の実例】
目標 今期の売上を前年比120%にする
- 最終KGI 売上1.2億円
- 中間KPI1 受注数20件(平均受注単価600万円)
- 中間KPI2 商談数80件(商談→受注率25%)
- 最上流KPI リード獲得数400件(リード→商談率20%)
このように、最終目標から逆算してKPIを設定すると、「月間リード獲得数を何件にすべきか」が明確になります。
「KPI設定が苦手で、いつも経営陣に突っ込まれる」という方もいるでしょう。
逆算思考でKPIを設定し、根拠を数字で示せれば、説得力のある提案ができるようになります。
【ポイント2】ターゲットに合わせたコンテンツ整備と提供価値の設計
リードを獲得するには、ターゲット顧客が「これは欲しい」と思う価値あるコンテンツを提供する必要があります。
コンテンツの質が低いと、いくら広告費をかけても誰も反応してくれません。
「無料でプレゼント」と言えば、誰でも欲しがるだろうと思っている方もいるかもしれません。
しかし、現代の顧客は「自分に関係ない情報」には見向きもしないため、ターゲットに刺さるコンテンツ設計が重要です。
【効果的なコンテンツ設計の4ステップ】
ステップ1 ターゲットの課題を深掘りする
表面的な課題 「売上が伸びない」
本質的な課題 「新規顧客の獲得方法が分からない」
ステップ2 課題解決につながる情報を用意する
NG例 「当社サービスのカタログ」(売り込み色が強い)
OK例 「BtoB企業のための新規顧客獲得ガイド」(顧客目線)
ステップ3 具体性と実用性を持たせる
抽象的 「マーケティングのコツ」
具体的 「月間リード数を2倍にした7つの施策【実践テンプレート付き】」
ステップ4 ダウンロードしたくなるタイトルをつける
弱いタイトル 「営業ノウハウ資料」
強いタイトル 「成約率を30%向上させた営業トークスクリプト集」
実際に効果が高いコンテンツの例を紹介します。
【BtoB企業で効果が高いコンテンツ例】
- 業界別導入事例集(「製造業における営業DX成功事例10選」)
- ROI試算シート(「MA導入によるROIを30秒で計算できるExcelシート」)
- チェックリスト(「リード獲得施策の効果を最大化する20のチェックリスト」)
- 比較表・選定ガイド(「MAツール徹底比較表2025年版」)
- テンプレート集(「そのまま使える提案書テンプレート5種」)
「うちには事例がないから、コンテンツが作れない」と感じる方もいるでしょう。
事例がなくても、業界のトレンドレポートや、自社のノウハウをまとめた資料でも十分に価値があります。
重要なのは、「このコンテンツを読めば、顧客の課題解決に近づける」と思ってもらえるかどうかです。

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【ポイント3】複数施策でポートフォリオを作る(施策の組み合わせ方)
リード獲得施策は、1つだけに頼るのではなく、複数を組み合わせてポートフォリオを作ることが重要です。
1つの施策だけに依存すると、その施策の効果が落ちたときにリード獲得が止まってしまいます。
「リスティング広告だけで十分リードが取れているから、他の施策は不要」と考えている方もいるかもしれません。
しかし、Googleのアルゴリズム変更や競合の参入で、突然CPAが2倍になるリスクもあります。
理想的なポートフォリオは、短期・中期・長期の施策をバランスよく組み合わせることです。
【施策ポートフォリオの設計例】
短期施策(即効性あり・コスト高) 予算の40%
- リスティング広告
- SNS広告
- テレアポ
中期施策(効果が出るまで1〜3ヶ月・コスト中) 予算の30%
- Webセミナー
- ホワイトペーパー
- 展示会
長期施策(資産になる・初期コスト低) 予算の30%
- SEO・コンテンツマーケティング
- SNS運用
- メルマガ育成
このように配分することで、今月のリード獲得を確保しながら、将来の成長基盤も作れます。
また、施策間のシナジー効果も意識しましょう。
【施策の組み合わせシナジー例】
1.SEO記事 → ホワイトペーパーDL
SEO記事で集客し、記事内でホワイトペーパーを訴求してリード化
2.SNS投稿 → Webセミナー集客
SNSでWebセミナーの告知を行い、参加登録でリード獲得
3.リスティング広告 → Webセミナー → 商談
広告でWebセミナーに集客し、参加者に営業アプローチ
「施策が増えると管理が大変そう」と心配する方もいるでしょう。
最初は3つの施策から始め、運用が安定したら徐々に増やしていくのがおすすめです。
重要なのは、各施策のデータを一元管理し、効果を可視化すること。
【ポイント4】獲得したリードへの次回アクションとナーチャリングシナリオ設計
リードを獲得しただけで満足してはいけません。
獲得したリードに対して、どのようなアクションを取るかを事前に設計しておくことが重要です。
「リードを獲得したら、営業に渡せば終わり」と思っている方もいるかもしれません。
しかし、獲得直後のリードの多くは、まだ購買意欲が低く、すぐに商談化できるわけではありません。
【リード獲得後のアクションフロー設計例】
STEP
ホットリード(すぐ商談化できる)
獲得後5分以内にインサイドセールスから電話 → 商談設定 → フィールドセールスがクロージング
STEP
ウォームリード(興味はあるが検討中)
獲得後24時間以内にサンキューメール送信 → 3日後に事例資料を送付 → 1週間後にWebセミナー案内 → 2週間後に営業から電話フォロー
STEP
コールドリード(情報収集段階)
獲得後24時間以内にサンキューメール送信 → 週1回のメルマガで情報提供 → 行動履歴をスコアリングし、一定スコアに達したら営業アプローチ
このように、リードの温度感に応じてアクションを変えることが重要です。
「どうやってリードの温度感を判断すればいいのか」と疑問に思う方もいるでしょう。
リードスコアリングという手法を使えば、客観的に判断できます。
【リードスコアリングの例】
| 行動 | スコア |
|---|---|
| 資料ダウンロード | +10点 |
| 価格ページ閲覧 | +20点 |
| Webセミナー参加 | +30点 |
| 事例ページを3回以上閲覧 | +15点 |
| メール開封 | +5点 |
| メールのリンククリック | +10点 |
合計スコアが50点以上になったら、営業に引き渡すといったルールを設定します。
このように、リード獲得後の流れを設計しておくことで、取りこぼしを防ぎ、商談化率を大幅に向上させることができるでしょう。
ナーチャリングシナリオは、MAツール(マーケティングオートメーション)を使えば自動化できます。
手動で管理するのが難しい場合は、ツールの導入を検討することをおすすめします。
【ポイント5】営業現場との密な連携とコール状況の確認

リード獲得施策を成功させるには、マーケティング部門と営業部門の連携が不可欠です。
どんなに多くのリードを獲得しても、営業がアプローチしなければ売上にはつながりません。
「マーケがリードを渡しているのに、営業が動いてくれない」と不満を持っている方もいるでしょう。
その原因は、リードの質が悪いか、営業との連携不足にあります。
効果的な連携を実現するには、以下のポイントを押さえましょう。
【営業との連携を強化する5つのポイント】
POINT -ポイント-
- リードの定義を統一する
- 週次でコール状況を確認する
- フィードバックループを作る
- 営業同行でリアルな顧客の声を聞く
- 共通のダッシュボードで可視化する
ポイント1 リードの定義を統一する
「良いリード」の条件を営業と一緒に定義する
例 予算あり、決裁権あり、3ヶ月以内に導入検討中
ポイント2 週次でコール状況を確認する
- 渡したリードに営業が何件アプローチしたか
- アプローチした結果、商談化した件数は何件か
- 商談化しなかった理由は何か(予算なし、時期尚早、競合選定など)
ポイント3 フィードバックループを作る
- 営業から「このリードは質が良かった/悪かった」というフィードバックをもらう
- フィードバックを元に、施策や獲得条件を改善する
ポイント4 営業同行でリアルな顧客の声を聞く
- 月に1回は営業に同行し、顧客が実際にどんな課題を抱えているかを理解する
- 現場の声を施策設計に反映させる
ポイント5 共通のダッシュボードで可視化する
- リード獲得数、商談化率、受注率などを一元管理
- SalesforceやHubSpotなどのCRMで情報を共有
「営業は忙しくて、マーケの話を聞いてくれない」と感じる方もいるかもしれません。
しかし、あなたが質の高いリードを継続的に提供できれば、営業から頼られる存在になります。
例えば、あるBtoB企業では、マーケティング担当者が毎週月曜日に「今週の注目リード5件」を営業にSlackで共有する仕組みを作りました。
営業との信頼関係を構築することが、リード獲得施策の成功には欠かせないでしょう。
【ポイント6】データ分析・効果測定の方法とツール活用
リード獲得施策は、感覚ではなくデータに基づいて改善することが重要です。
「何となくうまくいっている」では、再現性がなく、成果を継続できません。
「データ分析って難しそうで、自分には無理」と思っている方もいるかもしれません。
しかし、最低限の指標を追うだけでも、十分に効果的な改善ができます。
【最低限追うべき5つの指標】
指標1 リード獲得数
- 施策ごとに何件のリードを獲得できたか
- 目標 月間400件
指標2 リード獲得単価(CPA)
- 1件のリード獲得にいくらかかったか
- 計算式 総費用 ÷ リード獲得数
- 目標 10,000円以下
指標3 商談化率
- 獲得したリードのうち、何%が商談化したか
- 計算式 商談数 ÷ リード獲得数 × 100
- 目標 20%以上
指標4 受注率
- 商談化したリードのうち、何%が受注したか
- 計算式 受注数 ÷ 商談数 × 100
- 目標 25%以上
指標5 ROI(投資対効果)
- マーケティング投資に対して、どれだけの利益が得られたか
- 計算式 (受注金額 – マーケティング費用)÷ マーケティング費用 × 100
- 目標 200%以上
これらの指標を施策ごとに計測し、Excelやスプレッドシートで管理します。
【施策別効果測定シートの例】
| 施策 | 費用 | リード数 | CPA | 商談化率 | 受注数 | ROI |
|---|---|---|---|---|---|---|
| リスティング広告 | 200,000円 | 20件 | 10,000円 | 30% | 2件 | 250% |
| SEO | 50,000円 | 30件 | 1,667円 | 15% | 1件 | 500% |
| Webセミナー | 80,000円 | 8件 | 10,000円 | 50% | 2件 | 400% |
このシートを見れば、「SEOが最もコスパが良い」「Webセミナーは商談化率が高い」といった判断ができます。
「毎回Excelで集計するのは面倒」と感じる方もいるでしょう。
そんな時は、以下のツールを活用すると効率化できます。
【効果測定に役立つツール】
- Google アナリティクス 4(GA4) Webサイトのアクセス解析・CV測定(無料)
- Google Tag Manager タグ管理・イベント計測の効率化(無料)
- HubSpot リード管理・効果測定・MAの統合ツール(月5,000円〜)
- Salesforce CRM・営業管理・ダッシュボード作成(月3,000円〜)
- Looker Studio(旧Data Portal) レポート作成・可視化(無料)
これらのツールを組み合わせれば、リアルタイムでダッシュボードを確認でき、データドリブンな意思決定が可能になります。
データ分析を習慣化することが、市場価値の高いマーケターへの第一歩でしょう。
【ポイント7】外部パートナーの支援を最大限活用する方法
リード獲得施策を全て社内で完結させる必要はありません。
外部の専門家やツールベンダーを活用することで、効率的に成果を出せます。
「外部に頼ると費用がかかるから、全部自分でやりたい」と考える方もいるかもしれません。
しかし、専門知識がない状態で試行錯誤するよりも、プロに任せた方がトータルコストは安くなるケースが多いです。
【外部パートナーを活用すべき場面】
場面1 専門知識が必要な施策
例 リスティング広告の運用、SEO対策、Webセミナー企画
理由 プロに任せた方が早く成果が出る
場面2 リソースが足りない時
例 コンテンツ制作、デザイン作成、LP制作
理由 社内で対応すると本業が圧迫される
場面3 最新のノウハウが必要な時
例 AI活用、最新のマーケティング手法
理由 外部パートナーは常に最新情報をキャッチアップしている
【外部パートナーの種類と活用方法】
1. マーケティング代理店
役割 → 広告運用、施策全体の設計・実行
費用 → 月10万円〜(広告費の20%が相場)
向いている企業 → 予算はあるがリソースがない企業
2. フリーランス
役割 → コンテンツ制作、デザイン、広告運用など専門業務
費用 → 時給3,000円〜、案件ごと
向いている企業 → 特定業務だけ外注したい企業
3. コンサルタント
役割 → 戦略設計、KPI設定、施策の優先順位づけ
費用 → 月30万円〜
向いている企業 → 方向性に迷っている企業、経営陣の理解を得たい企業
4. ツールベンダーのサポート
役割 → ツールの設定支援、活用方法のアドバイス
費用 → 無料〜月10万円(ツール料金に含まれる場合も)
向いている企業 → ツールを導入したが使いこなせていない企業
「外部パートナー選びで失敗したくない」という方も多いでしょう。
以下のポイントを押さえれば、失敗リスクを減らせます。
【外部パートナー選定の5つのポイント】
POINT -ポイント-
- 実績を確認する
- 同業界・同規模企業での成功事例があるか
- 小さく始める
- いきなり長期契約せず、3ヶ月のトライアルから
- コミュニケーション頻度を確認
- 週次でミーティングできるか
- 成果指標を明確にする
- 契約前にKPIを合意しておく
- 相性を重視する
- 価値観や仕事の進め方が合うかを確認
外部パートナーを上手に活用すれば、社内リソースが限られていても、大きな成果を出せる可能性は広がります。
「全部自分でやらなきゃ!」という考えを捨て、餅は餅屋に任せる勇気も重要です。
リード獲得施策の注意点とリスク回避方法【失敗パターン付き】
リード獲得施策には、多くの企業が陥りがちな失敗パターンが存在します。
これらを事前に理解しておけば、無駄な時間と予算を使わずに済みます。
「失敗から学ぶのが一番」と思っている方もいるかもしれません。
しかし、他社の失敗事例を知っておけば、同じ轍を踏まずに効率的に成果を出せます。
ここでは、よくある失敗パターンとその回避方法、そして法的リスクへの対処法を解説します。
POINT -ポイント-
- 目的との整合性が取れていない
- 社内体制・リソース不足
- リードを集めただけで商談につながらない
- 施策から商談・受注までの流れが未設計
これらを押さえることで、リスクを最小限に抑えながら施策を進められるでしょう。
以下で詳しく解説します。
【よくある失敗パターン1】目的との整合性が取れていない
リード獲得施策で最も多い失敗は、「目的と施策がズレている」ことです。
例えば、「今期の売上目標達成」が目的なのに、効果が出るまで半年かかるSEOにだけ注力するケースです。
「施策を実施しているのに成果が出ない」と悩んでいる方は、この失敗に陥っている可能性があります。
【失敗事例】
目的 今月中に商談を10件作る
施策 SEO記事を20本公開
結果 アクセスは増えたが、商談は0件
この失敗の原因は、短期的な目標に対して長期施策を選んでしまったことです。
SEOは素晴らしい施策ですが、効果が出るまで3〜6ヶ月かかるため、短期目標には向きません。
【回避方法】
ステップ1 目的を明確にする
- 短期的な売上達成 or 長期的なブランド構築
- リードの量重視 or 質重視
ステップ2 目的に合った施策を選ぶ
- 短期目標 リスティング広告、SNS広告、テレアポ、展示会
- 長期目標 SEO、コンテンツマーケティング、SNS運用
ステップ3 施策実施前にチェックリストで確認
- この施策は目的達成に貢献するか?
- 効果が出るまでの期間は目標達成期限に間に合うか?
- リソース(予算・人材・時間)は十分か?
「でも、長期施策も大事だから並行してやりたい!」という方もいるでしょう。
その場合は、予算を短期60%・長期40%のように配分し、両方をバランスよく進めることをおすすめします。
重要なのは、何のためにこの施策をやるのか?を常に意識することです。
【よくある失敗パターン2】社内体制・リソース不足
リード獲得施策を実施しても、社内のリソースが足りずに中途半端に終わる失敗もよくあります。
特に、マーケティング担当者が1人しかいない中小企業で頻繁に起こります。
「やりたい施策はたくさんあるけど、手が回らない!」と悩んでいる方も多いでしょう。
【失敗事例】
施策 SEO、広告、Webセミナー、SNS、メルマガの5つを同時にスタート
↓
リソース マーケター1名(他業務も兼務)
↓
結果 全ての施策が中途半端になり、どれも成果が出ない
この失敗の原因は、自社のリソースを考慮せずに、理想の施策を詰め込みすぎたことです。
【回避方法】
方法1 施策を絞り込む
- 最初は1〜3つの施策に集中する
- 運用が安定してから、徐々に施策を増やす
方法2 工数を見積もる
各施策に必要な時間を事前に計算する
例 SEO記事1本 = 5時間、広告運用 = 週5時間
方法3 外部リソースを活用する
- コンテンツ制作はライターに外注
- 広告運用は代理店に委託
- 自分はディレクションに専念
方法4 自動化ツールを導入する
- MAツールでメール配信を自動化
- SNS予約投稿ツールで投稿を効率化
- チャットボットで問い合わせ対応を自動化
「外注すると費用がかかるから避けたい」と思う方もいるかもしれません。
しかし、自分の時間をコストと考えれば、外注した方が安い場合が多いです。
例えば、あなたの時給が3,000円で、記事作成に10時間かかるなら、社内コストは30,000円です。
外部ライターに20,000円で依頼すれば、10,000円節約できる上に、あなたは他の重要業務に集中できるでしょう。
リソースの現実を直視し、できる範囲で確実に成果を出すことが重要です。
【よくある失敗パターン3】リードを集めただけで商談につながらない
リード獲得数は順調に増えているのに、商談や受注につながらない失敗も多いです。
これは「リード獲得がゴール」になってしまい、その後のフォローが不十分なケースです。
「月間リード獲得数は目標の200件を達成したのに、営業から感謝されない」と感じている方もいるでしょう。
【失敗事例】
施策 リスティング広告で月200件のリードを獲得
↓
フォロー 獲得したリードをExcelで営業に渡すだけ
↓
結果 営業がアプローチしきれず、商談化率5%以下
この失敗の原因は、リード獲得後のフォロー体制が構築されていないことです。
【回避方法】
方法1 リードの温度感で分類する
- ホットリード
- すぐ商談化できる(今すぐ電話)
- ウォームリード
- 興味はあるが検討中(メールでナーチャリング)
- コールドリード
- 情報収集段階(メルマガで長期育成)
方法2 スピード重視でアプローチ
- リード獲得後5分以内に電話(最も商談化率が高い)
- 遅くとも24時間以内には何らかの接触をする
方法3 ナーチャリングシナリオを設計
- サンキューメール(即日)
- 事例資料送付(3日後)
- Webセミナー案内(1週間後)
- 電話フォロー(2週間後)
方法4 営業との連携を強化
- 週次でリードの状況を確認
- 商談化しなかった理由をフィードバックしてもらう
- フィードバックを元に獲得条件を改善
「そんなに早くアプローチできる体制がない」という方もいるかもしれません。
その場合は、インサイドセールス専任担当を1名配置するか、MAツールで自動返信を設定するなど、仕組みで解決しましょう。
リード獲得はゴールではなく、スタート地点であることを忘れてはいけません。
【よくある失敗パターン4】施策から商談・受注までの流れが未設計
リード獲得施策を実施する際、「獲得したリードがどのように商談・受注に至るか」の流れを設計していない失敗も多いです。
この場合、マーケティングと営業の間に大きなギャップが生まれます。
「マーケがリードを渡しても、営業が『質が悪い』と文句を言う」という状況に陥っている方もいるでしょう。
【失敗事例】
- 施策 → 無料eBookダウンロードでリード獲得
- 営業への引き渡し → ダウンロードした全てのリードを即座に営業に渡す
- 結果 → 営業「まだ情報収集段階の人ばかりで、商談にならない」
この失敗の原因は、リードの成熟度を考慮せずに、全てを営業に渡してしまったことです。
【回避方法】
方法1 リード獲得から受注までの全体フローを設計
リード獲得 → リードナーチャリング → リードスコアリング
→ MQL(マーケ部門で育成したリード)認定
→ SQL(営業が対応すべきリード)認定
→ 商談 → 受注
方法2 各段階の担当者と役割を明確化
- リード獲得 → マーケティング部門
- リードナーチャリング → マーケティング部門 or インサイドセールス
- 商談 → フィールドセールス
- 受注後フォロー → カスタマーサクセス
方法3 営業への引き渡し基準を設定
- スコアが50点以上
- 価格ページを3回以上閲覧
- Webセミナーに参加
- 「今すぐ相談したい」とフォームに記入
方法4 定期的に引き渡し基準を見直す
- 月次で商談化率をチェック
- 商談化率が低い場合は、引き渡し基準を厳しくする
- 営業の稼働に余裕がある場合は、基準を緩める
「うちは小さい会社だから、そんな複雑なフローは作れない」と思う方もいるかもしれません。
しかし、シンプルなフローでも、設計するかしないかで成果は大きく変わります。
例えば、「資料ダウンロード→サンキューメール→3日後に電話」というシンプルな3ステップでも、何もしないより商談化率は格段に向上するでしょう。
重要なのは、マーケティングと営業が同じゴールを目指し、連携することです。
薬機法・景表法など法規制の注意点とコンプライアンス対策

リード獲得施策を実施する際、法律違反をしてしまうリスクもあります。
特に、広告表現や個人情報の取り扱いには細心の注意が必要です。
「法律なんて難しくてよく分からない」と思っている方もいるかもしれません。
しかし、知らなかったでは済まされず、違反すれば企業の信頼を失い、罰金や営業停止のリスクもあります。
【リード獲得施策で注意すべき主な法律】
| 法律名 | 規制内容 | 違反例 | 対策 |
|---|---|---|---|
| 景品表示法(景表法) | 誇大広告や優良誤認表示の禁止 | 「業界No.1」(根拠なし)「絶対に痩せる」(効果を断定) | 客観的データ・根拠を提示できる表現のみ使用 |
| 薬機法(旧薬事法) | 医薬品・化粧品・健康食品の効能効果表現の制限 | 「この健康食品で癌が治る」「シミが消える化粧品」 | 法律で認められた範囲内の表現に留める |
| 個人情報保護法 | 個人情報の適切な取得・管理・利用 | 同意なくメールアドレスを広告配信に利用情報漏洩 | プライバシーポリシー明示オプトイン取得適切な管理体制 |
| 特定電子メール法(特電法) | 迷惑メール防止のための規制 | 同意なしメルマガ配信配信停止手段なし | 事前同意(オプトイン)配信停止リンク設置 |
| 電気通信事業法(Cookie規制) | Cookie等利用時の同意取得義務 | 同意なくCookieでターゲティング広告配信 | Cookieバナー設置同意管理の仕組み構築 |
消費者庁や厚生労働省のガイドラインを確認し、コンプライアンスを遵守することが重要です。
参考:消費者庁「景品表示法」 参考:厚生労働省「医薬品等の広告規制について」
【コンプライアンス対策の実践方法】
対策1:社内チェック体制を作る
- 広告やLP公開前に、法務担当者or外部専門家のチェックを受ける
- チェックリストを作成し、毎回確認する
対策2:表現のNG・OK例を社内で共有
- 「最高」→OK、「No.1」→NG(根拠がない場合)
- 「お客様の声」→OK、「必ず効果が出ます」→NG
対策3:プライバシーポリシーを整備
- 個人情報の利用目的を明記
- 第三者提供の有無を明示
- 問い合わせ窓口を設置
対策4:定期的に法改正をチェック
- 年に1回は最新の法規制を確認
- 業界団体のセミナーに参加して情報収集
「法律のことは難しくて自分では判断できない」と不安な方もいるでしょう。
その場合は、弁護士や行政書士などの専門家に相談することをおすすめします。
初回相談は無料の事務所も多く、年間顧問契約なら月3〜5万円程度で対応してくれます。
法律違反で信頼を失うリスクを考えれば、専門家への投資は十分に価値があるでしょう。
炎上リスクの回避方法と危機管理
リード獲得施策、特にSNSや広告を活用する際には、炎上リスクも考慮する必要があります。
不適切な表現や配慮に欠けた内容が、SNSで拡散され、企業イメージが傷つくケースが増えています。
「うちは真面目にやっているから大丈夫」と思っている方もいるかもしれません。
しかし、意図せず炎上してしまうケースも多く、事前の対策が重要です。
【炎上しやすい表現・内容】
- ジェンダーに関する偏見
- 例:「女性でも使える」「男らしさ」など
- 差別的な表現
- 例:特定の地域・職業・年齢を貶める内容
- 社会問題を軽視する内容
- 例:災害・事故を茶化す、政治的に偏った発信
- 過度な煽り・比較
- 例:「使ってない人は情弱」「競合のA社より圧倒的」
- 炎上商法的な内容
- 例:わざと批判を集めて注目を集めようとする
【炎上リスクを回避する5つの方法】
方法1:複数人でチェックする体制を作る
- 公開前に最低2名でダブルチェック
- 異なる世代・性別の視点でチェック
方法2:センシティブな話題は避ける
- 政治・宗教・人種など、意見が分かれる話題は扱わない
- BtoB企業は特に中立を保つ
方法3:ユーモアの使い方に注意
- 特定の人を傷つけるネタは避ける
- 自虐ネタは自社内に留める
方法4:炎上した場合の対応マニュアルを用意
- 初動対応のフロー(24時間以内に謝罪・修正)
- 対外発表の責任者を決めておく
- SNSアカウントの停止基準を設定
方法5:日頃からSNSモニタリングを行う
- 自社ブランド名でエゴサーチを習慣化
- ネガティブな反応があれば、小さいうちに対応
- モニタリングツール(例:Brandwatch、Social Insight)の活用
実際に炎上してしまった場合の対応手順も知っておきましょう。
【炎上発生時の初動対応5ステップ】
STEP
事実確認(発生後30分以内)
・何が問題視されているのかを正確に把握 ・スクリーンショットで証拠を保存
STEP
該当コンテンツの削除・修正(1時間以内)
・問題のある投稿や広告を即座に停止 ・削除した旨を記録に残す
STEP
謝罪と説明(3時間以内)
・公式SNSアカウントで謝罪 ・何が問題だったか、今後の対応を明記 ・言い訳せず、誠実に対応
STEP
原因分析と再発防止策の策定(24時間以内)
・なぜ炎上したのか、チェック体制の問題点を洗い出す ・再発防止策を社内で共有
STEP
定期的なフォローアップ
・1週間後、1ヶ月後にネット上の反応を確認 ・必要に応じて追加の説明を行う
炎上は企業のブランドイメージを大きく損なうため、予防と迅速な対応が何より重要です。
「自分は大丈夫」と油断せず、常にリスクを意識した運用を心がけましょう。
成功のポイントと失敗パターンを把握して効果的なリード施策を
この記事では、リード獲得施策を成功させる7つのポイントから、よくある失敗パターンとその回避方法まで体系的に解説いたしました。
次項でリード獲得戦略の立案から実行までの手順【7ステップ】をお伝えいたします。
また、LP(ランディングページ)やサイト制作をする前から、CVR(問い合わせ率)などを加味して制作したい場合は、ご相談にのりますので、株式会社シスコムへ気兼ねなくお問い合わせしていただければ幸いです。










